従業員持株会のデメリット

株式を上場している企業の多くが従業員持株会(社員持株会)を組織しておりまして、今回のコラムではこの従業員持株会について書いて見ようと思います。

のっけから私個人の話から書かせて頂きますが、かつて私も上場企業に勤めていまして、従業員持株会に入りまして毎月給料から株式購入分の金額を天引きされていましたが、まあ儲るとか儲らないって話は別にしまして、管理職以上の人間に取っては特に”踏み絵的”っていいますか、任意での参加であります従業員持株会ですが、会社への忠誠心を試されているようで、長く勤めるつもりで出世も考えるので有れば、入らないって選択が選びにくい状況で確か私の記憶の限りでは、課長職以上は全員、従業員持株会に参加していたと思います。

一般的に従業員持株会のメリットって言われるものも、もっぱら企業側にメリットが大きいので有りまして、そりゃ業績が下がって株価が下がれば自分の資産価値が低下する訳ですから、中には一生懸命働く従業員もいるかも知れませんが、個人的な考えとして従業員持株会のデメリットも有ると思いますね。

デメリットとしては、そもそも毎日変動する株価で自分の試算が増えたり減ったりする訳ですから精神的にも良いと思いませんし、途中で上場するとか株式分割とか急激な業績のアップで株価が急上昇した場合に、株を持っている従業員と持っていない従業員の間で、資産格差が一気に開いたように感じてしまいまして、社員間の格差が発生してしまうってのも良い状態とは言えないでしょうね。

でね、企業の業績が右肩上がりで株価が順調に上昇していれば少々のデメリットも関係なくなりますが、なにせ現代は上場企業だって何時倒産するのか分からない時代ですから、もし自分が勤めている会社が倒産した場合には、退職金も出ませんし貯金のつもりで積み立てていた従業員持株会の株券も同時にパーになってしまうのでありまして、貯蓄とリスク分散の観点から見るとデメリットが有るでしょうね?

でね従業員持株会に加入していまして、業績が下がって株価が下がっても退職する気にでもならないと、退会して株式を売却して現金に換える事は出来ませんし、株主総会に出席して株主として意見を述べるって事も、その後の社内での立場を考えますと一切出来ないのですよね?

その昔古き良き時代は、会社に一度入社したら一生面倒を見てくれるような終身雇用が多くの企業で用いられていましたが、最近では少し業績が厳しくなると直ぐに人員整理に着手するような企業が多いのが現実ですから、従業員持株会に関しても、考えて・・・といっても選択の余地がない場合が多いのですよね。

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