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限定正社員とは

労働者にとって雇用環境が良くない方向に進む可能性も考えられる限定正社員について考えてみようと思います。

限定社員とは一部の企業、とくに全国的に営業所を展開しているような大企業で結構昔から導入されていた一般職と総合職のような感じで、限定正社員になると基本的に転勤は無しで職種も変わらない事になって、出世のほうも頭打ちで制限されている状態で、逆に正社員は会社の命令があれば何処だろうが転勤を受け入れなくちゃいけないし、職種も会社命令であれば本人の意に添わない職種でも従わなくてはいけない雇用形態になります。

これの危険性の話は後においておきまして先ず感じるのは日本的な阿吽(あうん)の呼吸と言いますか、以心伝心と言いますか明確な条件契約が無くても、社内のコンセンサスとして本人の意思を出来る限り尊重してみんなの雇用を守って、一言で言うと家族経営って感じなんですけど別に明文化しなくても個々の労働者が働きやすい環境を作りましょうって文化が壊されていく感じですね。

会社ってのは別にロボットが運営しているわけじゃなくて意志や感情を持った人間が集まって運営しているのでありまして、A君は子供がまだ生まれたばかりだから今は転勤させないでおいてあげようだとか、B君は最近営業としてスランプが長いから環境を変えて心機一転がんばれるように、大阪支社に転勤してそこで頑張ってもらおうだとか、実際の人事異動の決定プロセスの中ではこんな事が勘案されて人事が発令されている訳ですよ。

これが明確に雇用契約として限定正社員と普通の正社員に分類されちゃいますと、限定正社員さんは昇給とか昇格とかに明らかに制限が入りましてまず役員とか部長とか上位の職にはなれませんし、正社員にとっても会社の命令があれば転勤を断れないなんて、正社員として雇用されていても難しい問題が姿を現してしまうわけですよ。

この辺りの流れはグローバル化だとかアメリカ的といいますか、何でもかんでも明文化して契約書にして曖昧なところは良くないって、あのね最初に書きましたけど別に会社ってのはコンピューターのロボットが運営しているんじゃなくて感情を持った人間の集合体なんですから、人間的な部分を残しておかないとうまく運営できないんじゃないんですか?

推測するに限定正社員制度なんてものが本格的に企業で導入されてしまいますと、現地採用と本社採用とか二階級(正社員とパート社員)の中間に新たな階層が出来て正社員>限定社員>パート社員みたいな士農工商といいますか新たなカースト制度が発足してしまうのではないでしょうか?

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