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売り上げ不振と成長戦略

なんだか安倍政権になってから成長戦略なる言葉を随分と耳にするようになりましたが、やろうとしている政府の成長戦略が失敗しそうな予感がするのはさておきまして、今回のコラムでは主に企業の成長戦略について考えてみたいと思います。

推測するにというか過去の経験から言って経営者(社長)が急に成長戦略がどーのこうの言い出したときってのは、良くて売り上げが低迷している時でして、悪けりゃ売り上げ不振状態でこのままの状態で売り上げの回復が無ければ倒産が現実味を帯びてくるって場合が多いのではないでしょうか?

もちろん座して死を待つなんて選択権を選ぶよりも何らかの方法で現状打開を目指さなければなりませんけど、急場仕込の成長戦略ってのが言葉だけは勇ましいけど実態は倒産の時期を早めるだけだったり、余計に売り上げを落としちゃうような場合も少なくないのですよね。

実例として多いのが新規事業への参入ってやつで、培ったノウハウも無いのに単にこれから市場が拡大して成長が見込める分野とかアバウトな理由でやっちゃう場合が実は多いのではないでしょうか?

私が商売しているIT関連の話を致しますと1990年代から急成長を遂げた新参業界で、確かに多くの成功企業を生み出しましたが逆に成熟産業とは比べ物にならないほど桁違いの新規参入がなされて、約十数年の急成長の間にも大部分の新規参入者が夢破れて市場から退場して言ったわけですね。

具体的に数値として提示は出来ないですけど、何のノウハウも蓄積していない新規分野への参入した場合の成功する確率なんてのは良くて十分の一で悪けりゃ成功率1%程度しかないのですから、安易な考えで新規分野への参入ってのは控えたほうが良いでしょうね。

他にもねこれは急成長した企業がよくやった成長戦略で営業拠点とか店舗を兎に角増やして、拠点数の数が増えるのに比例して売り上げ利益が増えていくなんて、簡単に成功しそうな成長戦略がありますけど、これって失敗事例が非常に多いですよね。

このての事業拡大で急成長した企業ってのは経済番組とか経済誌なんかで取り上げられちゃう場合が多いのですけど、数年経過してからどうなったかな?って調べると資金繰りが悪化して倒産しちゃいましたなんて事例が実に多いんですよね。

まぁ大概の場合は人材の育成が追いつけなくて店舗や拠点を増加させるにしたがって収益率が落ちてきて最後には資金繰りに行き詰るだとか、急場仕込のドミナント戦略なんてやっちゃったから、味方同士で限られたパイを奪い合う結果になっちゃうとかするんですけど、短期的には外から見る限りは、その企業は成長しているように見えちゃいますから、真似してみようなんて企業が出てくるんですよね。

そんなわけで売り上げ不振に後押しされた成長戦略ってのは難しいなってところですよね。

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