工場(製造業)の仕事、正社員もアルバイトも夜間も激減
その昔の事ですが求人情報館なる求人情報専門サイトを運営していまして、今は他の企業に譲渡されて手を離れているのですがその頃に知り合った方に久しぶりに会う機会がありましたのでその時に話題について書いてみたいと思います。
さて高度成長の時代から黄金のバブル期くらいまで求人情報のかなりの割合を製造業、いわゆる工場でライン作業に従事して何らかの物を作る人を募集する求人情報が占めていたのですが今は激減して戻ってくる気配はさっぱりないようです。
そういえば私も高校生の時に夏休みの一ヶ月間の間に日立グループの工場で電子レンジを作るラインで働いたことが有りましたけど、一つのレンジを作るために百人単位の人が三交代で働いていて24時間可動で製品を作り出していたものです。
で、ハッキリって製造ラインでの仕事なんてものは一日中与えられたラインの前に立ちっぱなしでネジを閉めたり検査をしたりするだけですから面白いはずもなく肉体的にも疲れますから、離職者も少なくないだろうと思いますし毎年定年退職で相当数の従業員が辞めていくので、相当数の人員をずーと確保し続ける必要が有ったわけです。
でですね既に製造業で働いた人が何らかの理由で無職(休職状態)になった時に多くの人が再びどこかの工場でのライン労働に従事したいと考えるようですが正直な話、まだ若い人でしたら職業選択の幅を広げたほうが良いでしょうね。
特に正社員での就職を希望する場合でしたらもう至難の業で、個人的には安定して均一で高品質な製品を作り出すためには正社員を雇って長く雇用するのが望ましいと思うわけですけど、実際のところ製造ラインに従事している労働者の八割以上がパートやアルバイトや派遣社員や契約社員などの非正規雇用と言われる労働者で、今では正社員として製造ラインに従事している人ってのはエリートとも言える状況になっているわけです。
そこで多くの人が仕方がなく契約社員やアルバイトなどで製造業で働き出していつの日か正社員登用を夢見るわけですけど、経済が成長している時代でしたら別ですけど、生産設備が能力向上して必要人員数は減る一方ですし円安傾向に向かっているとはいえ、海外生産の比率が急に落ちて国内生産に回帰するなんてのは有ったとしてもとても長い年月を要するわけで、製造業の未来は明るくても職場としての製造業ってのはどんどん狭き門に進んでいくんですよね。
ですからね、もし今のあなたが製造業での就職を目指して工場の求人を追いかけて中々決まらないのであれば、もっと大幅に選択権を広げるべきだと思うのですよ。