インターネット産業は斜陽産業になるのか?

斜陽産業とは需要が縮小し始めて供給過剰になっていままでのような利益が生み出せなくなって業界全体が縮小して行ったり、場合によっては産業そのもの自体の存在が消えてしまう過程にある産業の事です。

ですから急成長していた産業の成長が鈍化した程度でしたらまだ斜陽産業の仲間入りしたとは判断できませんし、ある程度の企業の淘汰される減少はむしろ業界の健全化が進んでいる場合もありますから、IT産業の倒産件数が増加したと言ってもこれをもって斜陽産業の仲間入りの入り口に立ったとは言えないわけです。

さてこれは私が社会に就職先を決める際に進路指導の先生から聞いた世間でも有名な話が、今現在の花形産業で(いまでしたら学生の就職先人気ランキング入りしているような企業)も、就職して20年経過したらかなりの割合で斜陽産業になっているって類の話でした。

具体例としては石炭産業の話をされていまして、石炭産業の最盛期には優秀な学生がこぞって石炭産業に入社したものですけど、その後すぐに石炭需要は低下しましてせっかく人気企業に入社したのに40歳とか人生の肝心な時期になって会社が閉鎖されてしまったり結構悲惨な会社員人生になってしまった人が多かったようですね。

本題のインターネット関連産業に入る前にもう少し書き加えますと今はまだ新聞社ってのは学生の就職先として人気が高いんですけど、これって先を読む能力が決定的に欠落している学生さんが多いのではないかと思ってしまうんです。

まぁ贔屓目に見ても新聞もテレビも購読者や視聴者は右肩下がりの一本槍で下がりだしている状況で購読者は減る一方ですし視聴率は落ちていて上がる気配は無いわけで、インターネットの普及によって大手メディアの信用も落ちる一方なんですから、回復する要素は全くないと言いますかこっちは間違いなく斜陽産業の入り口に立っている状況なんですよ。

さてその新聞やテレビメディアを斜陽産業に追いやろうとしているインターネット産業の将来についてですが、根本的にはインフォメーション・テクノロジー(IT)なんですから単なるインフラであって社会基盤の基礎みたいな存在なんですから情報伝達の手段としては当分の間は大丈夫ですけど、それにぶら下がるような形の企業ってのは厳しい所が多いんじゃないでしょうかね?

具体的に書くと一部のネット通販ですとか情報販売系ですとかなんだかんだと20年後には今の企業の半数以上は淘汰されていると思いますね。