人手不足と営業継続の問題
日本経済が絶好調でどこの業界でも人手不足が蔓延していて特に営業職はほぼ全ての会社がいつも人員増員が希望通りに出来ないなんて時代には、ガソリンスタンドなどの労働環境が厳しい店舗などで、営業継続のための従業員が確保出来なくて、営業休止ですとか店舗閉鎖なんて事態が普通にあったと記憶していますが、今のデフレで失業者やフリーターが結構いる今の状況で人手不足によって店舗の営業休止に追い込まれている会社があるそうです。
それはご存知、牛丼チェーンの最大手ゼンショー率いるすき家なのですけど、そりゃ牛丼並盛り一杯を280円で販売していたら、アルバイト一人で店舗の番をしているような状況になっちゃいますし、そんな値段でお客に商品を注文するには時給だって抑えなくちゃいけませんから、いくらデフレの時代で就職難だと言っても、過労で倒れちゃったら元も子もないんですから、退職者続出で新しい人も入ってこないような状況が出来上がって当然なのですね。
でですね経営学とやらを本格的に学んだことは無いのですけど、基本的には最高の効率で最大の利益を目指すなんてまるでゲームのような社会的な意義も道徳も理念もないような経営学で経営の効率化とやらを進めてしまいますと、従業員の給料は可能な限り低く抑えて、利益を出すだとか他社との競争に打ち勝つなんて経営が幅を利かせてしまうのだと思いますけど、やっと景気が少し上向きかけてきて復興需要やオリンピック需要などで雇用環境の改善が出てくると、従業員の待遇面にも目を配らないと経営を続けられない状況が出てきそうな気配が致します。
人が余っていて働きたくても働く場所がない時でしたら、待遇がかなり低くて給料も最低賃金レベル出会っても、求人広告を出せば何となく働く人が集まって来たのでしょうけど、オリンピックが終わるまでは状況が違ってきそうですね。
まぁ思うに私の会社も求人広告を出したことが有りますけど、あれは普通に十万円とか数十万円の費用がかかってしまう代物でありまして、求人広告の費用から採用にかかる様々な手間ですとか新人教育の期間は研修で時給を払うとか考えますと、時給を百円単位でアップ致しまして、今いるスタッフが辞めないようにしたほうが、余程コストは掛からないわけですし、そもそも絶えず人が入れ替わって慣れた頃に辞めてしまうなんて状況よりも長く働いてもらって、安心して仕事を任せられる状況になったほうが経営者としても楽なんですよね。
そんなわけですき家も労働環境の改善に乗り出すようですし、こんな動きが全国に広がりましたら日本の景気ももっと回復するのでありますね。