夢が叶う会社

青い鳥症候群と言われる理想の会社を探して転職を繰り返す人の中には漠然と夢が叶う会社を探し歩いているって人がかつては多数居ました。

何故過去形に表現がなってしまうかと言いますとここ15年ですっかり景気は後退してしまって、特に正社員として働いている人が安易に会社を退職して転職をすると高い確率で今までよりも条件や待遇が下がってしまうからなので有りまして、夢が叶う理想の会社を探す人はすっかり少なくなってしまったような気がします。

で思うのですけど”あなたの夢を叶えます!”とかあなたの夢は何ですか?”などといった言葉で求人募集をしている会社といえば、高い確率で訪問販売系の営業マンの募集だったり私の偏見で言えば逆に社員をこき使いましょうなんて企業の方が多いような気がするんですよね。

思うに夢とか希望ってのは別に豪邸に住んで高級車に貴金属に囲まれてなんてもんじゃなくて、少なくとも定年退職までは安心して働いていけてそれなりに普通の生活が確保されることといった、最低限の事が確保されて初めてささやかな夢からもう少し大きな夢までを誰もが手に入れようとすることが出来るんですよね。

ですから別に高給優遇だとか高額な歩合給で夢を叶えますなんてよりも、入社した以上は定年退職のその日までちゃんと社内に居場所が有って、社内の人間関係もそれなりに良好で僅かで毎年の昇給があるって、一昔前でしたら普通の会社が今の状況では夢が叶う会社と言えるのではないでしょうか?

そりゃ昔景気が良かった時代でしたら、高給優遇とか目先の収入を第一に会社を選んで何らかの夢をかなえるのもよし、もし思うような収入を得られなかったとしても景気が良ければ中途採用でいくらでも待遇の良い企業に転職できるチャンスも逢ったんですから、今と一昔まえと夢が叶う会社の定義が変わってもおかしくないんですよ。

しっかし安定したしっかりした会社とやらも時価総額なんだか株主の利益なんだか知りませんけど、会社全体が利益を出していてもたまたま所属した部門が赤字だったら不採算部門を切り捨ててなんて事になりますし、中々夢が叶う会社を見つけるのがどんどん難しくなってきたような気がします。

ですから今務めている会社にいても夢は一生かなわないなんて簡単に考えて転職を決意するんでしたら、とにかく冷静に冷めた頭でよく考えて時には踏みとどまる勇気を持つことが、ささやかな夢さえも手放さなくて良い方法だったりするのかもしれませんよ。