“のび太式”営業テクニック
営業スタイルというものは人それぞれで、会社が持っているカラーに染まりつつも、ベテラン営業マンというのは、それぞれ自分にマッチした営業スタイルを確立していると思います。
まだ経験が浅い新人営業マンは自分のスタイルが決まっていないので、時には他人の影響を受けすぎてふらふらしてしまったりするのですが、今回の話題は日刊SPAというどんなジャンルに属するのかよくわからない雑誌で取り上げていた営業スタイルを取り上げてみたいと思います。
それは、トップ営業マンが実践している“のび太式”テクニックとは?という記事で取り上げていた営業手法なのですが、まぁ弱気な雰囲気を漂わせて相手を引き込むみたいな営業スタイルでトップ営業マンに君臨している方を紹介していました。
まぁはっきり言ってこの手法が通じるのは名前の通った大企業の営業マンじゃないかなって思います。
と言うのは既にルートができているとか、誰もが知っている大手企業なのでアプローチすれば一応、誰かしらと会って話ができるという立場でないと、SPAで紹介しているのび太式営業テクニックは使えないって事です。
私自身の話を少し書きますが、業界トップシェアを誇っていた大手上場企業の営業マンだった時と、名も無き零細企業の営業マンになった時では、営業スタイルを根本的に変えていかないと、大手時代に通用した営業テクニックが使えない場合が多いのです。
はっきり書くと名も無き零細企業の営業マンは、まずアポイントを取って面談にこぎつけるまでのハードルがとても高くて一苦労って事です。
名の通った大手企業一流企業の営業マンだった頃は、知らない所に電話してもまぁ殆どの場合は苦労無しで面談のアポイントがちゃんと取れたものですが、その看板が無くなったら、もう会ってもらうまでが本当に大変なんです。
ですから気弱そうな営業スタイルでお客を惹きつけようと思っても、先ずは電話してアポイント取る段階で使えませんし、ざっくりで言ってしまえば企業の知名度などで営業マンのスタート位置が全然違ってしまったりすると言うことです。
アポイントを苦もなく取れる立場の営業マンでしたら、のび太式営業テクニックだろうと、ジャイアン式営業スタイルだろうと好きに展開できるのですけど、営業のスタートラインがもっと手前に有るのが零細企業の営業マンに当てはまる場合が少なくないわけです。
この辺りが大手企業(メーカー)でトップ営業マンだった人が、自信満々で中小企業の営業管理職として転職したまでは良いけれど、さっぱり実績が出せないなんて場合の理由になってくるわけです。
まぁ若いうちは安易に営業ノウハウに飛びつくんじゃなくて、色々と自分で経験してみて自分なりのスタイルを確立するのが良いと思うのです。