労働集約型

一般的に定義される労働集約型の産業(労働)とは、人がなにかしらの作業をしてその対価を受取る、例えば受託開発みたいな産業を指しますね。

労働集約型産業の特徴といえば粗利率が高いというメリットがある反面、人が働いた量に比例してお金が入ってくる構造上、質を上げていっても稼げる上限があって限界以上には稼げないという事がありますが、それ以上のデメリットが有ります。

それは何らかの理由によって働くことが出来なくなったら、一切収入が途絶えてしまうですとか、職人芸みたいな場合では代わりがいないなんて事が考えられます。

で今回のコラムでは一般に定義されている労働集約型産業の事じゃなくて、営業の仕事について考えてみたいと思います。

営業の仕事というのはお客さんを開拓して物やサービスを購入頂いて代金を回収するのが一連の仕事ですが、同じ営業の仕事でも労働集約型になるのかストック型ビジネスになるのか大きな違いが出てきます。

ごく簡単に説明してしまいますと、再びがあるかどうかなんですね。

一度何かを買ってもらったお客さんが、また買ってくれるが初級としたら友達を紹介してくれるという事になれば何もしなくても売上は勝手に増加していきますよね?

それがない場合ですと、永遠に広告宣伝費に利益を取られてしまうですとか、効率が悪い新規顧客開拓を続けなくてはいけなくなってしまいます。

よくね顧客というのは黙っていたら年間に何割かは減っていくので、新規顧客開拓を継続していないと売上は落ちてきてしまうと言いますよね。

確かにそんな面はあると思います。

けど理想の形として労働集約型の営業スタイルからストックビジネスへ視線を向けていなくてはいけないと思うのです。

昔誰かに聞いた話ですが、老舗の呉服屋さんが火事になった時に真っ先に持ち出すものは何だと思いますか?

それは高価な着物でも反物でもなくて顧客台帳なのだそうです。

それが有ればまた商売ができるという事です。

この話が本当なのか嘘なのかわかりませんし、商人だったら顧客の情報は頭に入っているような気もしますが、たとえ話として分かりやすい話だと思います。

もちろん営業の仕事なんてものはパーソナルな能力ですとか人柄に負う所が大きいですし、時には人海戦術も必要でしょうし一人ひとりの営業マンが毎月売上を追いかけて頑張らなくてはいけない世界です。

けど時には労働集約型の利益計上形態から少しでもストック型のビジネスに移行できないのかを考える必要があるのではないかと思うのです。

起業

スタートは労働集約型な場合が多いですよね?

ただ起業して10年経ってもそのまんまというのは少し考えてみたほうが良い場合も多いのかもしれませんよ。