人事異動と陰謀・策略の話
あれ!後になってからあの時の人事異動は実は策略や陰謀だったのでは無いかと気が付くことが有ります。
これはフィクションの話です。
とある全国展開している企業がありまして全国の各都道府県に営業所を展開していました。
その中の大きな都市を持つ営業所の所長は上司の命令には直ぐに疑問を挺するし、営業成績は非常に優秀で売上面では会社に会社に貢献度が高いんですけど、正論ばかり吐いて上層部を困らせることも多いし、上司の間違いや失敗に対して物怖じしないで突っ込んでくる、とある営業所が居ました。
基本的に各都道府県にある営業所の所長の発言力は売上目標達成の度合いと、営業所の規模の大きさに比例する所があって、所員をたくさん抱えて大きな売上目標を抱えて、しかもその目標を達成している営業所長は発言力も大きくて、部長に昇進する可能性が一番高い人になります。
小さな営業所で実績を上げた所長は次に大きな営業所を任されて、そこで又試されるような事も過去に多かったわけです。
さて件の大きな営業所を受け持って優秀な成績を収めているけど、どうも組織内での分をわきまえないために、上層部から疎んじられていたり同僚の中にも足を引っ張って自分の出世につなげようとしている人などがいる状況の渦中にある、その営業所長は有る日のこと上司から個室に呼ばれました。
普段の頑張りに対して通り一遍の労いの言葉の後に待っていたのは転勤の命令でした。
転勤先は北陸にある地方都市の所員数が5人の小さな営業所で、元々人口も少ないし市場としては非常に小さくて営業成績も長い間、低迷しているお荷物の営業所でした。
で、上司の口からはこの営業所を君の力で立てなおして欲しい・・・・。
とまぁこんな流れでその時は深く考えないで移動命令に従って地方の営業所長として赴任して頑張りました。
結果は前任者を上回る成績を上げることは出来ましたけど、売上目標達成率は平均以下の成績ですし世帯も非常に小さな営業所ですから例え目標達成しても発言力は非常に小さくなっていたでしょう。
そんな事があってすっかり社内での発言力も小さくなって仕舞って、今まで売上目標は達成するのが当たり前だったのが、目標未達でその言い訳と改善策を毎月提出するのに疲れてしまって会社を退職してしまうのですけど、結構この手の陰謀がらみ策略による人事異動ってのは会社の規模が大きくなると地味にあったり致します。
ですからね社内営業とか上司の心象ってのは組織で働く以上は必要最低限の気配りが必要だと今になって思うのです。