同一労働と差別賃金

一億総中流社会なんていわれたのは相当遠い昔の話になってしまいまして、いつの間にか弱肉強食の二局化差別社会のはじまりはじまりのような感じなのかもしれませんが、何といいますか能力の差が賃金の差に現れるストレートな社会でしたら問題は小さいのかもしれませんが、本人の能力よりも正社員と非正規社員とかの身分による大きすぎる差賃金差別ですとか、同じ仕事内容でも身分によって賃金格差が大きすぎるのが大きな問題なのですよね。

ただ難しいのは様々な産業が国内企業同士の争いではなくなっておりまして、激しいコスト競争の中で単に非正規社員の待遇を改善すればよいって単純な話では有りませんし、逆に正社員の待遇に手を着けて格差をなくそうとしても、まず無理な話なのでありまして時間でも戻さない限り解決は難しいような気がいたします。

資本主義経済の仕組みと言ってしまえばそれまでですけど、同じ企業内で超高額報酬の経営者と普通の正社員と生活するのがやっとで貯金すら出来ない非正規社員が働いているのはどう考えても異常だと思うのですよね。

極端な例で考えてみますが日本最大の製造業トヨタの現社長は創業者の孫にあたる創業者一族の出身ですが、普通に入社試験を受けて就職していたら、絶対に今の地位にはいませんしましてや非正規社員としてトヨタに雇われたらどんなに努力しても、社員にすらなれなかったのでは無いでしょうかね?

つまりその能力主義と言いつつ実際はまるで違って縁故採用に始まって血縁者の優遇ですとか既得権益者を守るような状態になってしまっているわけですから、賃金格差がいつの間にかカースト制度のような良くない状態になってしまうのでは無いでしょうかね?

思い浮かぶ解決策といたしましてはせいぜい、ベーシックインカムで最低限の生活保障を全ての国民に対して行うとか、累進課税の強化と脱税に対する罰則の強化を行って富の再配分の仕組みを一から考えてみるとか、どれも10年以上かけて議論して実現するような話で有りまして、今の若い世代の人たちにとっては実現しても既に中年になって場合によっては婚期を逃しているって事もでてくるかもしれませんね。

しかしまぁ日本が豊かになったと大部分の日本人が実感できて中流家庭が圧倒的多数だった時代はとても短かったのでありまして、誰かが舵取りを間違えたのかそれとも誰が舵を取っても一緒だったのか私には分からないので有りますね。

さて10年後の日本はどうなっているのでしょうかね?