与信審査の実態

多重債務の問題を考えるにおいて、借金の返済が厳しくなってきた状態で借金を返済するために新たな借入を起こすって所から多重債務状態に足を踏み入れてしまう事になるのですが、この状態で与信審査がしっかりできていて、新たな借金が出来ないって事になれば、話は簡単で多重債務者は発生しなくなるのでして、勿論、国や公共機関によるセーフティネットの構築が出来ていないって現状は有りますが、とにかく甘すぎる金融機関の与信審査の実態が多重債務問題の拡大に後押しをしているように思いますね。

まず、最初に書きたいと思うのは連帯保証人の設定で借金をする本人よりも、資産を持っていたり返済能力のある第三者とも言える他人を巻き込むような与信審査を行ってどんどん貸し付けてしまうのは、やはり早急に改善すべきなのでは無いでしょうか?

はっきり言って連帯保証人を要求するって事は、借金を申し込んだ本人に支払い能力が足りないって状態なので有りまして、今の日本の連帯保証人制度では主たる債務者(借金している本人)と連帯保証人は完全に同一の債務を負わされる事と一緒になりますので、新たな多重債務者や自己破産者を増やす原因になっているのでは無いでしょうか?

次にカードローンや消費者金融の無人カード発行機などの状況ですが、これはもう与信審査を行っていないかと思われるほど、甘いのでは無いでしょうか?

少し前に、アルバイトを使ったり、本人が一日に5社とかの消費者金融などをはしごして、まわった先々で借入を起こすなんて事が有りましたが、はっきり言って年収の記入欄など自己申告制で、別に公的な証明書を提出する事は、銀行以外では稀で、しかも自己申告された年収を、チェックする事は行ってはいないのでは無いでしょうか?

まあ一般的にはカードローンや消費者金融の場合は、ブラックリストに載らない限り、事故歴なしとして、新たに借り入れを起こす事が出来てしまうのでありまして、与信審査はずさんの一言って事になるでしょうね。

もちろん、現在では個人情報保護の規制は有りますし、与信審査を厳密に行おうとしますと、相当のコストもかかりますし、そんな事を行っては、貸出先がとても少なくなって、商売にならないって思ってしまうのかも知れませんが、健全な貸金業界を構築する為には、まずは与信審査の状況から改善する必要があるのでは無いでしょうか?

借りる方にしたって、例え借金を断られても多重債務状態になってしまったり、自己破産にまで行き着いてしまうよりは、よほどマシなのですし、あとで借りなくて良かったって思う場合が多いと思いますよ。

後は合わせて国によるセーフティネットの拡充を望むのであります。