仕事を断る

やりかけの仕事を断る事にしたのであります。
まだ正式には断っていないのですが、腹に据えかねる状態になてしまいして、これはもう見切り千両って言いますか、キッパリトけりをつける考えが固まったのであります。

これはソフト開発の現場におきまして、受託の部類の仕事に有りがちなのですが、仕様を決めて金額を算出して正式発注をもらってから仕事を開始した後に、全く話題にも出てきていなかった要求が次々出てきまして、赤字になってしまうってやつです。

今回の場合は、訪問での打ち合わせが2回と、制作スタッフの稼働で正味2日位の状態なのですが、電話でのやり取りで要求が次々エスカレートしてくる困ったお客なので有りますね。

まあある程度仕事をしてしまってから、途中で断るって事になりますと、今までの作業分のお金は一切入ってきませんので、損にはなるのですが、私の場合は要求が拡大してしまう事が予想できましたら、早めに手を打ってしまいませんと、余計に長引いてしまって、他のプロジェクトにまで、影響が出てしまいますので、断ってしまうんですね。

有る意味、仕事ってのは営業をして受注する事も努力や技術が必要なわけですが、断るって事も場合によってはそれ以上の労力を必要とするのですが、やはり筋を通す場面では筋を通す必要が有ると思うのです。

もの余りの豊かな時代って事が背景にあるのかもしれませんけれど、お客ならどんな要求をしても丁重に扱われるべきだって、曲がった考えを秘めた馬鹿なお客も増殖中ですし、私のほうもクレーマーとか儲けにならないお客ですとか、馬鹿なお客を相手にしていますと精神衛生上良くないので、気が付いたら素早く取引をお断りするように致しませんと、身が持ちませんし企業としても大切な利益を計上するって事が難しくなってしまうので有りますよね。

まぁはっきり言いまして時には割に合わない仕事をきっぱりと断わるとか、素早くそのあたりを察知致しまして余計な手間とコストをかけないうちに関わり合いにならないようにするってのも、経営者とか営業マンの腕の見せ所なのでありまして、手間ばかりかかって儲けにつながらないお客を嬉々として対応して、でもって仕事をしているような気持ちになっているようでしたら、少し考え方を根本的な部分から考え直したほうが良いのでは無いでしょうかね?

追伸
過去のしがらみとか義理とか色々な要素で心の中では断わってしまいたい仕事だけど、様々な理由で断れないでずるずるとって場合も少なく無いのかもしれないですね。