アメリカ乾材白アリ

どうも昆虫でも魚でも植物でも海の向こうからやってきた種類は日本に昔から生息する在来種よりも強力なやつが多くて、上陸してから着々と勢力を拡大させて在来種を絶滅に追い込んでしまったりするのですが、今回のコラムでは遠い海を渡ってやってきた白アリ、アメリカカンザイシロアリについて書いて見ようと思います。

えっと管財人ってのは財産を正しく管理する人の事を指すのですが、カンザイシロアリのカンザイとか乾いた材木つまり乾材(かんざい)を食べてすくすくと成長する白蟻の事なので有りまして、管財人と違って財産を守るどころか美味しく頂いてボロボロにしてしまうのですから、全く困ったやつがやってきたものです。

さてそのアメリカカンザイシロアリですが、今まで日本で慣れ親しんだ?シロアリ君は湿った木材をターゲットにして食い荒らす事を生業としておりまして、床下からの湿気を吸い込んだ木造住宅の土台ですとか、柱の下の方ですとかとにかく建物の下半身を中心に活動しておりまして、乾燥した木材は嫌って居るために滅多な事では屋根裏まで上がってくる事は無かったようで、シロアリ駆除のほうも地面から近いところを重点的に行えば良かったのですが、アメリカカンザイシロアリは逆に乾いた木材でも平気で住み着いてしまうので始末が悪いようですね。

つまりその流石に狩猟民族の国からやってきただけ有りまして、屋根裏でも木で出来たタンスでも額縁でも乾燥していようが木製であればその木を餌にして住処にしてしまいますし、従来のシロアリは大家族で住むのが好きだったのが、アメリカカンザイシロアリは核家族化して暮らすそうなので、もう木で出来た色々な調度品に分散して住み着かれてしまう事も有るそうです。

でね、問題なのは分散して家庭を持たれてしまうとか、中々気が付かないうちにもの凄く繁殖してしまうほど生命力が強いとか、引っ越しの時に家具の中の木製品と一緒に引っ越し先にも住み着いてしまうとか、なかなか一筋縄ではいかない連中で、プロのシロアリ業者でも完全駆除には苦労するそうですよね。

そんなわけでただでさえ耐久性に問題がある値段ばかり高い日本の木造住宅に、更にアメリカカンザイシロアリが猛威をふるいだしてしまったら、もう木造住宅に資産価値を見出す事は出来なくなってしまうのでありますから、建築(新築)段階で何らかの対策が必要でしょうね。

なにせシロアリにやられてしまった住宅は、進行を食い止める事は出来ても元通り復元する事は難しいですからね。