手形の受け取りと信用調査

最近はどこの会社も手形の受け取りには相当慎重になっていまして、基本的にはよほど取引履歴が長くて信用に値する企業以外は支払いに手形不可の場合ばかりだと思いますが、中には手形での支払いを依頼してくる会社が御座いまして、取引開始前であればやんわりとお断りするわけですけど、納品が完了してから支払いの段階になってから強硬に言ってこられると困りますよね。

中には手形での支払いを拒否致しますと、それはうちの会社を信用していないと言うことだなどと喧嘩腰で言ってくる相手に往生した過去の記憶も有りますが、なにしろ最近は銀行だって手形をまず割り引いてくれませんし、市中の手形割引でしたらびっくりするくらいの割引率になりますし、他に回すにしても今度は裏書きの問題が発生してしまいますので、ほんとに困ってしまいますよね。

手形の裏書とは御存知の通り持っている手形をよそに回す際に新しい受取人と、自分の会社の署名を致しますから仮に手形が期日通りに落ちなかった場合には、自分が支払い義務を負うことになりますから、まさかそんな危険な事は出きませんからね。

そこで企業の信用調査の必要性が出てくるわけですが、そのコスト負担は自分で持つことになりますし信用調査の結果が良好であってもそれは少なくとも半年以上前の状況による信用調査情報ですし、もし信用調査を信用してその手形が落ちなくても責任は誰もとってくれませんし、10万円程度の手形にもなりますと面倒なのでやっていられないので有ります。

まぁお陰さまで数少ない手形取引に置いて不渡りになった事は一度も有りませんが、これだけ手形の信用性に疑問符が付く約束手形が市中に出まわっていることを考えますと、経済は回っていないし企業間取引の与信の部分がかなり低水準で推移しているって所なのでしょうね。

思うに数十年前の私の感覚では手形を振り出せる会社は当座に口座が有って、取引銀行が手形帳を顧客に提供している企業だからそれなりに信用しても良いのでないかと思っていた時期が有りまして、会社が小さいと手形も使えないなんて感覚も有ったのですけど、どうもいつの間にか手形取引をする会社ってのはよほど有名じゃないと危ないのではないかと考えるように変化してきました。

これは私の中ではかなり大きな変化で有りまして、企業規模が小さくてもいつもにっこり現金払いの会社は信用が高くて、企業規模に関係なく手形支払の会社は注意信号っていつの間にか決定しているのですが、私と同じような社長さんも多いのでは無いでしょうか?