サービス料とチップの風習

西洋の諺には若いうちはチップを貰えるような人間になれ、そして社会人になったらチップを与えられる人間になれというのが有りますが、日本では幸いにもここまで西洋文化が浸透しなかったようでチップの風習は定着しなかったので、日本人の大部分がチップを貰える人間にも与える人間にもなれなかったわけです。

ただ日本にチップのような風習がないかと言いますと例えば職人さんにお茶代として寸志を紙に包んで渡すとかってのは昔からありましたし、今でも様々なサービスで会社にやってきたサービスマンに社長が食事を奢るとか表立ってやらないいろいろな形でチップに変わるものが実際は有ったわけです。

聞くところによると海外のレストラン等で働く人達は安い給料でそれを補う形でチップを受け取っているとか聞きますが、個人的な感想としてはあからさまな形で金銭を渡すだとかチップが少ないからサービスに手を抜くだとか、チップの風習には負の部分も大きいように思いますし、日本のサービス業に従事して働く方たちってのは別にチップが少ない又は貰えないからといってサービスに手を抜くなんて働き方はしませんから、チップなんて風習が定着しなくて良かったと思いますね。

他にも日本には縁の下の力持ちって表現がありますけど別にお客さんに見えるところでサービスをしている従業員以外にも、様々な形で接客に務めている人が実際にいるんですから、たまたま担当になった一人に対してチップを渡すって考え方が定着しなかったんじゃないでしょうかね?

さて今でも一部のホテルですとかレストランですとか旅館なんかでもサービス料なる名目で総額の10%とかの料金を一律で徴収している場合がありますけどあれは不思議ですね。

Wikiによりますとこの日本におけるサービス料の徴収はチップの風習が定着しないので一律で料金に上乗せして請求するようになって最初のうちはそれを従業員で分配していたんだそうですけど、現在は全て経営側に徴収されているとの事。

さて思うのはお客さんに対してのサービスってのはレストランの場合でしたら千円の食事をするお客と一万円の食事をする人とサービスの内容や労力に10倍の違いが出るはずもないのですけど、一律で食事代の10%の徴収ですから実際支払うサービス料金には10倍の差が出てきてしまうんですよね。

まぁそもそも明確な説明が出来ないのがサービス料金なのでありまして、この一律徴収のようなシステムが消費税のようないやな感じがするんですよ。

望むならチップもサービス料金も無しに昔ながらの寸志みたいな考え方が広がったほうがまぁるい社会が出来るような気がするのです。