証券各社レーティング(目標株価変更)

現時点でやっと補正予算が国会で承認された段階でって事は実際にはまだ何もやっていない中で、円安が進んで株価が上昇して業績が好転した企業が増えてきている中で証券会社各社がレーティング(目標株価変更)を発表したとの事。

個別銘柄の事については割愛いたしまして、まずレーティング(目標株価変更)って言葉の意味を調べてみました。

『証券会社などに属するアナリストが銘柄毎に算出している予想株価のことをいう。』

あれっ?解説では予想株価になっていてますが表記は目標株価になっていますよね。

目標って言葉の意味の一つは確かあるべき到着点を定めることで、基本的には目標値(地点)に到達するために行動する事が付帯的についてくると思うのですよ、だって目標ってのは達成するために行動するための指針なんですから、行動が伴わない目標は目標じゃないですよね。

さて話をレーティング(目標株価)変更に戻しますと、実際には証券会社のていの良い株価操作としか思えないのでありまして、証券会社内部で開かれている極秘会議でとある上場企業を選出してその株を事前に購入しておいてからレーティング(目標株価変更)を高く設定いたしまして、それを元に傘下の証券会社が一丸となって営業マンが顧客に対して購入を呼びかけたらどうなるでしょうか?

当然ながら買う人が増えれば株価は上昇してめでたく株価の目標達成して、事前に購入していた株主は笑いが止まらない・・なんて事になる可能性は無いのでしょうか?

まぁ目標株価って表現しているのですからまぁわかりやすいのですけどね。

さてここで日本の株式市場が活性化して健全化するために必要なのは、やはり公開企業の透明性の確保に尽きるのでありまして、投資家は市場の状況と企業の業績および内容を把握して長期的な視点にたって投資できるようになればそれで全て解決ですよね。

そうしたら証券会社なんてものは統計情報をまとめることと株式売買の手数料を稼ぐ以外は不要って事になるのではないでしょうか?

もちろんそんな状態に証券会社が進もうとするわけは無いですし、現実的には難しいと思います。

ただレーティング(目標株価変更)なんてものが発表されているようでは、長期的に株式を保有して企業を応援していこう、国内景気を支えていこうって気持ちで株式取引を始める人よりも、短期的な売買で楽して儲けようって安易な投資家ばかり増えてきてしまうように思うのです。

もしあなたが企業を運営していて株式を公開して株主を募るって事になったら、どっちの株主に自社株を買ってほしいと思うかを考えれば、当然ながら短期的な利益を求める投資家はお断りですよね?

ただ実際には国際的な投資機関が単に目先の利益を求めて動き回っているのが現実ですけどね。