株価と政権

つくづくと言いますか前から感じていましたけど日本の政治や世論を歪めているのはやっぱりマスコミなんですよね。

まぁ今回は安倍首相自ら株価の上昇を自慢しちゃったりしていましたから身から出たさび的な部分もあるわけですけど、某マスコミいわく株価の低迷で安倍政権が焦って日銀に発破をかけているなんて記事が出ていましたね。

前にも書きましたけど株価も確かに経済指標の一つではありますけど、国民が注目したり監視したりしなくちゃいけないのは株価以外の事で重要な事が沢山あって、指標では失業率だとか賃金の上昇なんて事もありますし、対外的な外交政策とかもありますし、やっぱり何と言っても将来にわたって安定的な成長をして貧富の差が許容範囲以内でみんなが中流生活を実感できるような方向を政権が目指しているのかどうかを見て行かなくちゃいけないんですよね。

ですからね株価なんてものはそりゃ高いに越したことがないですし資産市場の上昇は実体経済にも好影響を与えますけど、どうも一部のマスコミの論調ではまるで政権への信任や支持率は株価が下がってしまったら根底から覆るような間違った誘導報道ではないでしょうかね?

例えばね多くの人が問題視しているTPPへの参加をめぐっての問題はこの話題が出てきたときに大手マスコミはこぞって問題点を見て見ないふりをして推進への旗振り役をしていましたし、今では作戦変更なんでしょうかTPPに関連する話題は全く報道しなくなってしまいましたね。

他にもね国土強靭化計画えっと防災減災ニューディルでしたっけ兎に角、10年間で200兆規模の国土強靭化のための公共投資を行いますって自民党は公約に挙げて大量当選、衆議院で大躍進したんですから、ちゃんと公約通りに予算措置をして計画が推進されているかどうかを監視しなくちゃいけないんですよね。

つまりね株価が上がった時には庶民は関係ないと言いだして下がった時にはアベノミクスは失速したとか訳のわからない報道ばかりしているのではなくて、今の政権がどんな公約を打ち上げて政権を取って運営しているのかを考えて、その公約を約束通りに実行に移しているかどうかを報道すべきなのであって株価だけを取り上げるのはおかしすぎるんですよね。

だって安倍政権や自民党は別に株価を上昇させますって公約に挙げて選挙に勝ったわけじゃないんですからね。

なのにまぁ株価が急上昇した途端に一般素人を株式市場に誘い込むような煽り報道を行っておいてですよ、こんど反転して株価が下がったらアベノミクスは危険ですよなんて報道ぶりですから、さすが日本のマスコミはマスゴミと言われるだけあって明治の時代、戦前から変わらないんですよね。