ナンピン買いに注意
ご存じの通りナンピン買いとは保有する株式が値下がりした時に、買い増しをして平均の購入単価を下げる事によって、損失を防いだり儲けを出すようにって手法で、一瞬納得をしてしまいますがナンピン買いが功を奏するには幾つかの条件があって、その条件をクリアしない事には成功はおろか損失を拡大してしまう結果になってしまいますので充分な注意が必要でしょうね?
■充分な資金が有る事
ナンピン買いをするにあたりましては、とにかくかなりの余裕を持って資金が無いと、なにせ株価の行方なんて誰にも結果予測が出来な世界ですから、再び上昇するにしても何年か後になるかも知れませんし、なにより途中で資金が尽きてしまったら万事休すって事になってしまいまして、ナンピン買いをした後に更に株価が下降した場合は、ナンピン買いした分も追加の損失って事になりますよね?
■浮動株がそれなりになって流通性が有る事
浮動株が少ないと値動きも鈍く安定性が有りますが、逆に反転の局面もでにくいのでは無いでしょうか?
ただ逆に言えば資金力がとても充分で、浮動株比率が高くて倒産したり株価が1円にならない限りはナンピン買いは損失を防ぐ為に有効って事になると思いますが、個人の方の場合は軍資金の部分で厳しい場合が多く、ナンピン買いには充分な注意が必要では無いでしょうかね?
個人的に思うのは個人投資家の方が大損してしまう原因の一つにいくら何でも最後は反転して持ち直すだろうって希望的観測を自分に言い聞かせまして損切りしない位ならまだしも、ナンピン買いに手を出して更に損失を拡大させてしまいまして、最後には資金が尽きてしまってお手上げって感じではないでしょうかね?
まあ株式売買は完全に自己責任の世界ですし他人と同じ事をやっていては大儲けする事が難しい世界で有りますので、大きく下がっている局面で勝負をかけないと大儲けできないのかも知れませんが、たかが紙に印刷した株券ごときで人生転落してしまうのは避けましょうね?
追伸
正確な統計が手元にあるわけでは有りませんが、どうも世界的なマネーの動きから株価の値動きが大きく上下する傾向が出ているようで、はっきり言ってしまえば大きく儲る可能性も大きいが、逆に大損する可能性も高い状態だって言えるのでありまして、生半可な知識や証券会社の営業マンの言いなりにしか取引できないような方や、勉強不足の個人投資家の方が参入するには危険なのでは無いでしょうか?