パソコンの保守契約が無駄だと考える理由

OA機器を販売する業者さんは基本的にハードウェアは儲からないので、導入後の保守契約で利益を稼ぐみたいなところがありますが、私はパソコンの保守契約は無駄であると考えている理由を書きます。

データの消失は保守対象外なので

保守というのはあくまでもハードウェアを定期的に点検して、もし壊れたら訪問して修理なり交換対応しますよというのが基本的な契約内容です。

ですからハードディスクが壊れてデーターが読み出せなくなってしまった場合、お客自身がデータのバックアップを取っていない場合、データーは戻ってくることはありません。

そしてパソコンを修理した場合、故障が多いハードディスク(やSSD)の修理が完了しても、お客自身がインストールしたソフトウェアは再度インストールする必要が出てきますし、作成したデーターは別の保存領域に保存していなかったら永遠に戻ってこないのです。

これが高価な業務用ソフトでしたらソフトメーカーを呼んで対応しなくてはいけませんし、機械は買い換えられるのですがデーターは作り直すのですから、金や手間を掛けるのでしたらハードウェアの保守に入るより優先的にすべきことがあるのではないでしょうか?

ハードディスク(SSD)を定期的にクローン(複製する)

おすすめはパソコンに内蔵しているHDDと同じ規格のHDDやSSD(内蔵型推奨)に中身をそのままミラーコピーしておくことです。

これは古いパソコンから内蔵ハードディスクを抜き出してミラー作成用に使っても良いと思います。

この作業を一ヶ月に1回とかのペースでやっておけば、例えばHDDがクラッシュしてしまっても、付いている内蔵ハードディスクとミラーしておいたハードディスクを取り替えるだけで、元通りの環境で作業を継続する事ができるのです。

今はHDDも接続用ケーブルも保守料金一ヶ月分程度で済むのですから、保守契約よりもクローンを作ってバックアップがおすすめなのです。