会社の生き残り策
今もまだ倒産件数は高水準で推移していますし、一部の推測では零細企業や中小企業を中心に総量規制倒産が発生するなんて言われていますが、統計にしてみれば別に騒ぎ立てるような事では無いと感じる人もいらっしゃるのかもしれないですけど、倒産するかどうかの瀬戸際状態にある会社社長にとっては、当事者ですから必至になって生き残り策を模索するのが当然ですよね?
で今回は私の知っている行くつかの会社のことを思い出しながら会社の生き残り策について考えてみようと思います。
さてその会社の生き残り策ですが概要から書いてしまいますと、早い段階で徹底的に対応したところはちゃんと立ち直りまして今も元気に営業している会社が多いのですが、行動するのが遅くて小出しに対応していると結局は倒産してしまった会社が圧倒的ではないかと感じます。
私の知っているとある会社では赤字に転落した時点で数百名いた社員の約一割を削減致しましたが、まだ体力のある内でしたから使えない社員を中心に肩たたきによる希望退職ですとか、使えない営業社員は給与ダウンの提示を行いまして結局は退職に追い込むとか、営業所の統廃合や人事体系の変更によって管理職の数を半分程度にまで減らして人件費の削減などを行った結果、固定費を素早く下げて黒字状態にまで回復させましたが中々早い段階で徹底的にリストラや生き残り策に着手出来る会社は少ないのでは無いでしょうか?
例えば赤字に転落したのにまだ業績回復に望みをつないで、せいぜい経費削減に手を付ける程度で人員の削減や人件費の大幅な抑制にまで手を付けられなかったり、売り上げ回復のために非常事態宣言かなにかを出して、営業社員に売上確保のために休日出勤をさせてかえって人件費の増大を招いてしまったりね。
他にも営業応援の名目で営業未経験の間接部門の社員を急に営業職に一時的に振り分けまして、売れれば良いのですけど今まで営業の仕事をやってきていない社員がいきなり数字を作れるわけもなく、営業経費だけが増える結果になってしまったりね?
まぁ安易に社員をクビにしたり人件費を削減する経営者も大いに問題があると思いますが、会社が生き残るか倒産するかの前兆と言いますか予兆を感じ取ったときには、対応が遅れて後手に回って結局は倒産してしまいまして全員が路頭に迷うよりも、先手を打って徹底的に対応をして素早く安全圏内に会社を導く決断も時には必要になってくるのですよね?
そんなわけで会社の生き残り策といえば、収入(売り上げ)を増やすのか、出費(経費)を削減するかもしくは資金を調達するかの3つしか方法は無いのですから、さっさと対応を決めて舵を取ることが大切なのですよね?