妖怪ウォッチ商法
商売人たるもの儲けるチャンスと有れば徹底して商売に徹して最大限の売上利益を追求しなくちゃいけないのですが、これが子供相手の商売となりますと時に行き過ぎ、やり過ぎだなって思う場合もあるのです。
さて最近はたまごっちの再来またはそれ以上ともいわれる妖怪ウォッチブームなのでありまして、全国的に品薄状態が継続しており、転売目的での大量購入なども出ているようですね。
この妖怪ウォッチとは元々家庭用ゲーム機のゲームコンテンツの一つでそれがヒットするとなると、妖怪ウォッチ本体だの妖怪ウォッチメダルなどの玩具を手始めに様々なキャラクター商品が一斉に発売されまして、近々映画も公開されるそうです。
さて何が問題かと感じるかと言いますと、まず次々登場する妖怪たちにのお陰で際限がないというか、とにかく子供が飽きるまでお小遣いを吸いつくしちゃいましょうみたいに感じるんですよね。
つまり比較される”たまごっち”の場合でしたら一応、たまごっち本体を一台子供に買い与えてしまえば、子供はそれだけで長期間遊んでいた代物であって、確かにたまごっちも品薄で親が子供にせがまれて行列に並ばされたり、プレミアムがついたりと色々あったのはおんなじなんですけど、妖怪ウォッチ商法の場合はゲーム本体よりもメダルの実物を集めるって要素が加わったのですよ。
ですから妖怪ウォッチの場合はたまごっちのように本体とメダルを一枚買い与えればそれで満足して遊んでいますって状態にはならなくて、とにかく子供がひたすら妖怪メダルを集める方向に走るつまり、お小遣いをつぎ込む結果になるって所は、やはりアコギなんじゃないかなって思うわけです。
でね、そうなりますと子どもの世界にも経済の原則といいますか資本の原理みたいになっちゃって、親が裕福でお小遣いが多い子供が妖怪メダルを多く与えられて、貧しい子供はついていけないって事に間違いなくなりますし、また親が子供のために無理して買い与えるなんて状況は決して健全じゃないんですよね。
まぁ健全じゃないといえばそんな妖怪メダルなんて集めている事自体が全然健全じゃなくて、そのお金で野球のグローブでもサッカーボールでも買い与えてそれで遊ばせたほうが千倍健全なんですよね。
私の子供の頃には仮面ライダーってのが流行りまして変身ベルトなんてものを売りだされていたりしましたけど、子どもたちが遊ぶのは別に変身ベルトもなんにも無いのに空想と想像力で仮面ライダーごっこをやっていましたね。
だって実物がなきゃ空想力と想像力の力を発達させるしか無いんですからね。