中古品の流通と分をわきまえる
古本販売の巨大企業ブックオフがヤフーと提携してヤフーオークションを活用して販路を拡大するのだそうですね。
私の考えとしては環境問題とか、勿体ないなんて感情もあって未だ使える中古品が適正な形で流通するのは良いと思うのですけど。著作権が関係してくるような本やCDなどは規制が必要では無いでしょうかね?
これは例えば機械製品や電気製品の中古の場合でしたら、使用年数によって劣化していたり傷んでいたりして商品価値そのものが低下していますし、メーカーの保証も受けられない場合も多いですし、メーカーにとっても消費者が中古市場に出すという形であっても、手放した消費者が新製品を新たに購入してくれるなどの中古市場活性してのメリットはあるわけです。
ところが古本の場合ですと、特に週刊誌やマンガの類になりますと出版元や著作者に対するメリットはゼロなんですよね。
書籍なんてものはなにせ中に書いてある文章が商品ですから、別に古本であっても本から得る知識や情報は新本と全く変わりありませんし、じゃぁ手持ちの本をブックオフに売って新しい本を購入する需要喚起も殆ど無いのでは無いでしょうか?
ですから少なくとも発売日から半年間は中古品としの流通を制限すべきでは無いでしょうかね?
別に著作者の肩を持つわけじゃないですけど、印税だけが収入源の作家にとりまして、自分の作品がいくら中古市場で活発に流通いたしましても一円の印税も入ってこないのに、古本なり中古CDを購入したユーザーは著作者の情報をちゃんと受け取っている事になりますからね。
思うに昔から古本屋さんとか質屋さんとかいった商売は日本に有りましたけど、古本屋さんにしても質屋さんにしても分をわきまえると言いますか、決して商売を大きくして出版社や著作者の経営に影響を与えないような規模でずっとやってきていましたし、実際に古本が新刊本の流通に影響を与えていなかったんですよ。
ですからアメリカのように著作権に対する法整備も極めて緩いものでしたが、それぞれが分をわきまえる商売に徹していましたから社会全体としてうまく調和が取れていたと思います。
つまり法律や規制がなくてもそれぞれが分をわきまえる行動に徹していれば、別に規制なんてのは不要な社会であったわけでです。
決まりつかり法律や規制がないと好き勝手に行動してしまうってのは子供で、別に明文化されていなくてもちゃんと調和の取れた行動が出来るのが大人なんですから、現代人はどんどん子供になっていっているって事なのでしょうか?