成功法則は不変か?

黄金の80年代の記憶が鮮明に残っている人も少なくないでしょうし、更に歴史を遡りますと日本は高度経済成長と呼ばれた世界が驚く経済成長を果たした歴史を持つ国なのですが、ここ20年ほどはすっかりかつての栄光を忘れたかのような低迷をしているのですけど、今回のコラムでは成功法則は不変なのかまたは変化するのかについて考えてみたいと思います。

まずひとつの見解ですけど成功の法則ってのは不変であって失敗したり減速しちゃうのは法則が変化したんじゃなくて、時の流れによって運営する側が成功の法則を踏み外してしまったから失敗に流れたって場合も少なくないと思います。

例を挙げますとやっぱりテレビと新聞がそうなのではないでしょうか?

この二つの成功の法則ってのは実に簡単で取材記者なりが足を棒にして真実を探してとか、世の中の情勢を正しく把握して正しい情報を伝えるとか、テレビ番組でしたら楽しんで閲覧できる質の高い情報を配信すればそりゃ凋落なんてするわきゃ無いでしょ?

それが新聞や報道番組では憶測に元ずく飛ばし記事ですとか、いい加減な分析ですとか偏向した内容を正論として主張するとか報道に関しては目を覆うような状況らしいですし、娯楽番組なんてのはもうくだらなくて見るに耐えないような内容を公共の電波に乗せているのですから、地上波のテレビが思い切り凋落するのも、新聞の発行部数が落ちちゃうのも仕方が無いわけです。

ですからこの地上波のテレビと新聞に関してはこのメディア運営における成功の法則は何ら変化していないのに運営する側が勝手に劣化した結果で凋落しているのでありまして、例えばラジオ放送なんかはここ数年は聴きたいって思える番組が徐々に増えていまして、しっかり独自の地位を保っていますよね。

じゃぁ全ての事柄ですとか企業経営とか運営に関して成功の法則は100%不変かと言いますと、そうとは言い切れない部分も多くありますよね?

例えば家電製品のメーカーさんの事を考えてみたいと思います。

かつて日本の経済成長を自動車産業と並んで支えてきた家電業界ですけど、高い品質の製品を作り出して日本中に張り巡らした販売店網(ナショナルの小売店だとか日立のお店だとか)をもって販売を行うとともに質の高いアフターサービスを提供してきて、磐石と思われた経営を長く続けてきたわけです。

それが現在の状況を見るとすっかり労働力の安い国からの電化製品が量販店を席巻しているのが現状なんですね。

ただここで間違えちゃいけないのは国内の多くの家電メーカーは円高など外部要因の経営へのダメージを受けながらも国内の雇用を守ってきたわけですから、簡単に海外からの安い製品を日本に輸入してきて国内景気とか雇用の悪化を招くような企業よりも、日本の正しい経営を行うような企業を応援していきませんと、日本の復活は無いのじゃないかなって思いますね。