チキチキマシン猛レースにみる企業の凋落

今回のコラムは全然関係ない話から始めちゃいますけど、昭和四十年代にたぶんアメリカからの輸入ものだと思いますけど、チキチキマシン猛レースってのをやっていたことを知っている方も少なくないのでは無いでしょうか?

粗筋は至って簡単で毎回同じ変わったキャラが登場して自動車レースを繰り返すだけなんですけど、主役にねブラック魔王ってのがおりまして、たぶんダントツに早いわけなんでしょうけど、ぶっちぎりの早さで二番手以下を大きく引き離すんですけど、何故か後続車の邪魔をしようと色々な仕掛けを致しまして、お約束の失敗になって結局はビリなパターンなわけです。

さてそろそろ少しは真面目な話をしようと思いますが、外食産業においてトップの地位を手中に収めていた企業が、まるでチキチキマシン猛レースのブラック魔王のように自ら仕掛けた営業戦略に失敗して業界トップの座が危うくなっているような気がします。

先ほどの経済ニュースで牛丼のすき家を運営するゼンショーが赤字転落ってのをやっていましたけど、たしかすき家は店員不足(人員不足)一部の店舗で閉鎖だとか夜間営業の停止なんてのをやっていたと思います。

同じくマクドナルドなんてのは鶏肉騒動なんてのも有りましたけど実際はだいぶ前から迷走して業績は下降していたと思うのです。

私なりの推測なんですけど、業界トップに踊りでたところで一丁こっちから仕掛けて後続のライバル企業をもっと引き離してやろうみたいな、まさにブラック魔王的な発想で価格競争みたいなものを仕掛けたんじゃないかと思うのですよ。

そりゃ1店舗より10店舗みたいな感じで店舗数が多くて販売量が多いほど原材料費の購入に際して有利だとか、大きなメディアで広告宣伝が打てるとか要はスケールメリットなんですけど、それを過信してか・・よりさっき書いた通り発想がブラック魔王なんだと思いますけど、牛丼280円ですとか100円マックですとか、これじゃ他社は太刀打ち出来無くて我が社の一人勝ちがより強固になるだろうみたいな感じだったのではないかと勝手に推測しています。

思うにこういった事例は業界トップだった企業が凋落したり没落する原因としてそれなりの割合を占めているんじゃないかと思うのです。

下から這い上がっていく時には追いつけ追い越せだけで、スケールメリットや知名度みたいなものを販売シェア拡大の武器に使えなかったものが、やっと業界トップになったから、ここで一気に加速して引き離そうと思ったら加速するだけの人材もノウハウも有りませんでした、なんて場合も多いのでしょうかね?