中古車が売れない

露骨な政府による自動車メーカー支援によるエコカー減税なんてやっていますから結果は始めからわかっていたと思うのですけど、昨年度(2009年)の中古車登録台数(販売台数)は前年度から大幅に落ち込みまして前年度比7.5%の落ち込みで、統計を取り始めた1978年以来の過去最低の394万7289台とどうにも中古車が売れない時代に入っているようですね。

まぁ私も2009年度に一台購入していますから私が買わなかったら更に一台少なかったなんて個人的な話は無しにして、単に車の耐久性が向上したとか同じ車を大切に長く乗る人が増えたとか、やっと自動車を所有することの馬鹿らしさに気がついて車を所有しない人が増えたのでしたら喜ばしいことなのでしょうけど、どうも政府の極端な新車優遇が原因のようですから少し問題のような気が致しますね。

思うに車の燃費なんてものは20年前から殆ど改善されていないと思うのですが、まぁメーカーの努力の結果でカタログ燃費だけは向上しましたけど実際に走らせての実燃費は昔から変わらないようですし、なにしろパワーステアリングですとかパワーウインドウだとかの装備が原因で車の重量は結構増えていますし、オートママチック車が圧倒的に増えましたのでたぶん今よりも10%以上は車体が軽くて余計な装備が装着されていないマニュアル車の方が実際の燃費は今の車よりも全然いいはずです。

何しろ平成6年式のスズキのワゴンR(660CC マニュアル5速 車両重量740キロ)が普通に街の乗り使用でリッター18キロから20キロの燃費なので有りまして、カタログ燃費はさておき実際に使用した実燃費でエコカー減税対象になっている殆どの車よりも良い燃費か同等の燃費になっていると思います。

で古い車イコール燃費が悪いってイメージは有りますが実際の比較したデータを見たことがありませんし、少なくとも装備が増えて重量が増えてオートマチックトランスミッションが主体になった車では燃費がよくなる方向に向かうとは思えないのですよね。

ですからエコカー減税も良いのですけど昔の車も別に環境に悪影響でも何でもない場合が殆どなんですから、特に昔の燃費の良い軽くて余計な装備がついていないマニュアル車の中古車なんてのはもっと見直されて良いと思いますし、中古車よりも新車のほうが新たな原材料の調達が発生しますから全然エコじゃないので少し考え直した方が良いと思いますね。

しっかし中古車業界にとってはふってわいた人災で政府に対して申し入れくらい行った方が良いような気が致します。