過払い金返還ビジネス
私は最近はあまり外出もしませんし、テレビも見ないで情報の収集はもっぱらインターネットとラジオに頼っているのでありますが、サラ金に対する過払い金返還請求のお手伝いをしましょうって広告が弁護士だけではなく司法書士まで始めているようなのでありまして、今回のコラムでは過払い金返還ビジネスについて思うところを書いてみようと思います。
なんと言いますか弁護士や司法書士などの広告規制が緩和された事と消費者金融のグレーゾーン金利が違法に近い形で判断されて、過去の消費者金融との取引におきましてグレーゾーン金利分を返還出来るって目処がついた関係で一気に過払い金返還ビジネスが活発になったようですね。
で思うのですが別に過払い金返還請求なんてものは弁護士や司法書士に頼まなくても過去の取引履歴を取り寄せるなる確認致しまして、自分で計算して請求を出せば自分でできてしまうものなのですが、なんとなくめんどくさいとか弁護士や司法書士に頼んだ方が確実って思ってしまうのでしょうかね?
まぁ消費者金融の中には利用者が直接過払い金請求をしてきた場合と、弁護士や司法書士などが介入している場合で扱いが違う場合も有るのかもしれませんが、個人的にはまず自分で過払い金返還請求の方法を調べて自力でやってみるのが良いと思いますけどね。
もちろん弁護士にしましても司法書士にしましてもちゃんと国家資格を持って業務の範囲内で請け負っていることですから何の問題もありませんけど、聞くところによりますと過払い金請求に関する報酬が結構高くて依頼者に入ってくる現金がかなり目減りしてしまうって事も多いらしいですからね。
ただ反面、過払い金請求などのおかげで弁護士ですとか司法書士が身近になったって点もあるような気が致しますね。
報道によりますと日本の自殺者はとても高水準で高止まりしていまして、その自殺理由の上位には相変わらず経済苦ってのが入っているのが現実なのでありまして、もしかしたら弁護士に相談することによって救われた人もいるかもしれないですからね。
そんなわけで大盛況の過払い金ビジネスってのはマイナス面とプラス面の両方が有るのではないかと思うのですが、過払い金が請求可能な期間もそう長くは残されていないと思いますし、その手のビジネスが一段落致しましたら、昔にように弁護士ですとか司法書士の事務所は敷居が高くなってしまうのでしょうかね?
せっかくですのでもっと身近な存在になって定着すれば良いのですけどね。