牙を抜かれた労働者

2009年に入りまして日本中に蔓延した不況は労働市場においても、非正規社員の解雇や契約継続の停止に留まらず、正社員の給料削減にまで波及していますが、いつからこんなに労働者の牙は抜かれてしまったのでしょうかね?

まあ経団連とか経営者の方々が長い時間と政治的な働きかけを行って、法改正を始めとする努力によって労働者は経営者に対して牙を剥く事が出来なくなったのだと思いますが、これは経営者にとっても労働者にとっても緊張感を失わせる事になってしまっているのでは無いでしょうかね?

勿論、緊張状態が必ずしも良いとは言えませんし、ぬるま湯に浸かっているのもまあ良い気分なのですが、ぬるま湯だと思って居たら何時の間にか、冷たい水風呂になっていたのが今の日本経済で有りますよね。

さて、本題に入りますが少なくとも私は過去10年以内でストライキを目にした事は、せいぜい航空旅客機業界でそんな話をニュースで聞いた程度で、実際にストライキが行われた事は目にした事はありませんし、労働組合と経営者側の関係はどんどん、なれ合いに近いと言ったら言い過ぎかもしれませんが、労使協調の姿勢が進みすぎてしまった感じですよね。

たぶん30年前の労働者だったら、内部留保をしっかり溜め込んで、役員報酬の削減無しに首切りや社員の待遇(給与)カットに走り出した経営者とは、しっかり正面から対峙して、自分たちの考えや要求を突きつけたと思うのですが、なにせその当時の労働者の方達は引退してしまったか、経営者の側に回ってしまっておりまして、牙を抜かれた労働者は首を切られて路頭に迷って始めて気が付いて声を上げても、もう遅い、手遅れって感じになっているのでは無いでしょうかね?

ですからね、労働者としてはこれから失われた牙を取り戻すように考え方や行動を変えていく必要が有ると思うのですが、つまり他の企業に行っても最悪の場合は一匹狼になっても食っていけるだけのスキルと精神力を持つ事から始めまして、会社に飼われているだけでは将来に大きな不安があるって事に早く気が付くべきでしょうね。

追伸
かくいう私は1999年思い切って雇われの身から経営者に転身したのですが、別に誰かに雇われなくても人一倍考えて行動すればまあ何とかなってしまうので有りまして、その気持ちをね、労働者がみんな持ていればもっと経営者と労働者の関係は良い意味で緊張感を保つ事が出来ると思うので有りますね。