メーデーの存在意義
今年も5月1日にメーデーが開催された。
メーデー:世界各地で開かれる労働者の集会。米国の労働組合が1886年の この日、「8時間労働日」を求め、ストライキを起こしたのがきっかけで始まった。労働者の権利を守り、反戦を訴える運動として広がった。日本で最初のメー デーは1920年に東京で始まったが、36年に禁止され、46年に復活した。5月(may)にちなんでそう呼ばれる
私は、メーデーには労働者の頃から一回も言った事が無いので、メーデーを語る資格は無いのかもしれませんし、しかも今の私の立場は経営者で すから、どちらかというとメーデーを主催している連合(日本労働組合総連合会)とは反対側に位置していますが、まあいい思いついたことを書きましょう。
その昔、務め人の頃は組合もありましたので、毎月給料から組合費は天引きされていましたが、会社もそれなりに社員の事を考えていましたの で、組合も過激とは無縁の組合で、労働組合の存在意義の無いような会社でありました。
ところが有るとき、業績の悪化により大規模なリストラが計画され、かなりの人数の人員削減が計画され発表されたことが有ります。
リストラが発表された当時、既に管理職になり組合員ではなかったのですが、私の見る限り退職者リストにあげられた人は、淡々と通知をされ静 かに上乗せの退職金を貰って、会社を去って行ったと記憶しています。
話がメーデーからずれているようですが続けます。
普段、平和なときには組合なんて何もしないで組合費を徴収していても一考にかまわないと思いますし、普段から変に動き回ってしまっても、会 社の業績の妨げになるだけですから、平和にしていれば良いと思います。
しかし、大胆な首切りが発生して組合員の生活が脅かされる時には、体を張って阻止に動かないと結果はどう有れ、労働組合不要論が出てくるだ けですね。
消防の災害訓練じゃありませんが、労働組合も非常時の対応について、普段から話し合っておかないと、リストラはスピードが勝負ですから何も 出来なくて終わってしまいますよ。
追伸
日本の労働環境は大きく変わりまして非正社員の比率が大きく増えまして、契約社員、派遣社員など従来想定していなかった労働者が増 えて、所得格差も非常に大きくなってきています。
こんなときこそメーデーの存在価値が問われるのでは無いでしょうかね?
朗読版