テレアポと営業の分業
新規顧客開拓は会社の売上を維持する要なので有りまして固定客相手の商売をしていても様々な理由で固定客を失っていくのでありますが、どうも今まで は特別頑張って新規顧客開拓など行わなくても、お客の方から問い合わせしてきたのに不況だとかライバルが出てきたとかの理由で新規顧客開拓に本腰を入れな いと業績はジリ貧って企業も少なくないのでは無いでしょうか?
そんなわけで各地では新規顧客開拓のやり方とかスキル向上のセミナーが花盛りなので有りまして、私のところへもご丁寧にその手のセミ ナーのご案内なんかが来たりするのですが、どうも全体に流れが御座いまして、営業効率を考えてファーストアプローチは電話によるテレアポで行いましょう。
テレアポは外部のテレマーケティング専門の会社に頼むか、もしくはテレアポなんて仕事は人件費の安い若手社員かパートの女子社員を教育 してやらせましょう。
営業経験豊富なベテラン社員は訪問しての営業活動やクロージングに専念しましょう。
まあ大雑把に書きますとセミナーや営業研修の言っていることはこんな内容で新規顧客開拓の分業はこうやって行いましょうとか、テレアポ のリストはこうやって作成して電話はこんな感じでかけてリスト化するとか、外部のテレマーケティング会社の活用方法なんかをレクチャーするようですね。
ここからは私の感じたことですが、まずファーストアプローチのテレアポは人件費の安い若手社員とかパートの女性スタッフにやって貰うっ て発想は確かに人件費から考えますと理にかなっているような気が致しますが実際はビジネスチャンスを逃してしまう方法だと思います。
御存知の通りテレアポに限らず電話で営業活動する場合の肝は電話をかけた先の責任者やキーマンに取り次いで貰って話をすることですけ ど、運良く責任者やキーマンに辿り着きまして電話口を通して話をする場合にここで突破出来なければ、未来永劫チャンスが無いなんてこともあり得ますし、 はっきりいって電話を受ける側からすればアルバイトのような人から電話を貰ってもまともに話す気はしないんですよね。
私の勝手な想像ですが一連の新規顧客開拓作業の中で一番精神的にキツイ部分ってのは見ず知らずの相手に電話をかけてアポイントを取る部 分で有りまして、こーゆー嫌な仕事はベテラン社員は最も嫌がりますし、自分の能力が低いことをさらけ出してしまいますので、この部分を理由をつけて若い社 員に集中してやらせましょうって発想で、そういった提案じゃないとセミナーに人が集まらないからそんな内容になっているのだと思います。
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