自動車の平均保有年数の長期化

トヨタ自動車の赤字転落を始めとして国内自動車メーカーが軒並み業績の急激な悪化をしているわけですが、円高の影響、世界的な不況(大恐慌?)、車離れ、低所得の労働者の増加などに加えて自動車の平均保有年数の長期化を上げる声も一部にあるようですが、それは間違った考えでしょうね。

日本が世界に誇れる製造業ですが、高品質な製品を世の中に送り出す事で世界に冠たる製造立国を構築できたのですが、高品質の中には当然の事ながら丈夫で長持ちって事も含まれるのでありまして、平均保有台数がまた長くなりました・・つまりこれは買い換え需要が低下した事で・・ではなくてマスコミも製品の品質が向上したのでより長く乗り続ける事が出来るようになった証ですとか、日本メーカーを応援するような論調で書けないものでしょうかね?

まあ日本国内の自動車市場だけに限って言えば、どんどん生産して買い換えを促進するって発想自体がおかしいので有りまして、某メーカーさんがエコ替えなんてわけの分からないキャンペーンを行って居ますが、あっちこっちでエコに関する疑問が噴出してしまうような底の浅いキャンペーンなんてさっさと打ち切りまして、大事に乗れば当社の車は20年は大丈夫ですって事を謳ってアフター体制を対応させたほうが、売り上げは伸びると思いますけどね。

ついでに自説を書いてしまいますと、他にも同様の声が沢山有るようですが狭い日本に自動車メーカーが大過ぎるのは確かですし、なにせ輸出に頼る割合が高すぎるのも問題ですから、思い切って業界再編と産業間の労働力大移動が必要な時期に来ているのでしょうね。

つまり輸出に頼った産業は為替相場の変動のリスクも大きすぎますから、クリーンエネルギーの確保と合わせて、食料生産関係方面に労働力を振り分けて食糧自給率は少なくとも80%程度は確保しておかないと、日本の安全は担保できないのではないでしょうかね?

追伸
某自動車メーカーが行って居るエコ替えキャンペーンですが確かに燃費部分など一部分だけを切り取って考えるとエコなのかもしれませんが、原材料の採掘から部品メーカーを歴て組み立てられた自動車が消費者の手に届くまでの、資源の消費やCO2の排出を考えると、一概にエコとは言えないと思いますし、週に1-2 回しか乗らないドライバーなら出来るだけ長く同じ車に乗ったほうが良いと思いますし、そもそも車を手放して乗らないって方法が一番のエコなのですよね。