花粉、黄砂、PM2.5の「トリプルパンチ」

唐突な印象を受けている人も少なくないと思いますが、最近になって急に中国国内の環境汚染問題がクローズアップされていますよね?

これについてはマスコミがこぞって報道していますからご存知の方は多いと思いますが、空気中に含まれる有害な超微粒子(直径2.5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の粒子)の含有濃度が健康被害が危惧される事態に発展しているわけですよね。

このPM2.5の問題で高機能なマスクの売り上げが急増しているって事ですが、厄介なことに超微粒子なので普通の花粉症対策のマスク程度では、PM2.5物質は簡単に通り過ぎてしまうわけで放射能についで難しい問題が襲ってきますね。

さてこのPM2.5の報道に関して押しなべて感じるのは、汚染源である中国を非難する声は皆無に等しく、たんに日本国内の健康被害を心配してみたり公害問題はかつての高度成長時代の日本が経験してきた道だといった問題点のすり替えが起きているような気がいたします。

ネットでいろいろと集めた情報を書き並べて見ますと、PM2.5の発生原因は石油(主にガソリン)の精製能力が低いので硫黄分など有害物質の含有量が多い粗悪なガソリンが出回っていること、中国国内でいまだに暖房器具の主力を占めているのが石炭で、この石炭に問題がある。

ほかには中国国内企業の環境に対する意識がとてもとても低くて、そんな環境対策にお金を使うよりも、役人に袖の下を渡したほうが安上がりで済むのでそっちを選んでしまう企業が後を絶たないなどなどが多く見られる意見でした。

おいおい自称、四千年の歴史(実際には現存の国家としては100年程度の歴史しかない国ですが)は伊達なんだか悠久の歴史で何も学んでこなかったのでしょうか?

さてこの件(PM2.5)について汚染源の中国は何を言っているかが気になるところなのですが、一部の報道によると・・。

・汚染の原因は日本を始めとるる先進国が悪いのであって、おめーらが生産拠点を中国に移して工場を稼動させたおかげで、こっちは迷惑しているんだよ俺らは悪くないからね・・みたいな発言があるようです。

お~この発言が中国政府としての公式見解であればある意味ではやるじゃないですか。

中国に進出した企業がPM2.5の公害問題を引き起こしている主原因であると主張するというのならば、中国政府は積極的に外資企業の撤退支援をしてくれれば良いと思いますし、日本国政府もまぁ民間企業に個別支援は難しいと思いますけど、中国撤退支援センターでも作って中国政府の手助けをしてあげればよいのではないでしょうかね?

いろいろと撤退は難しい国だと聞いておりますが、ここまで言われるのであれば現地企業の皆様は一種の損切りだとあきらめまして日本国内に戻ってきて心機一転がんばるのが吉なのではないでしょうか?