しつこい営業は嫌われ、熱心な営業は?

私がまだサラリーマンの営業社員だった頃の話ですが、商談に持ち込んだら一気にクロージングまで畳み掛けて、相手が買うまで帰らないいわゆるモーレツ型のような営業社員が代理店さんにいらっしゃいました。

その人は四十代半ばの男性で体格は良く野太い大きな声で顔はイカツイ感じの人で、飛び込み営業は一切行わないで女性社員の電話コールによる新規開拓によって出てきたアポがとれた客先に出向きまして、商品のデモンストレーションからクロージングまでを担当していました。

確か電通か何かの広告代理店の営業マン心得みたいなのに、喰らいついたら絶対に離すな!目的完遂までは!なんてのが有ったような気が致しますが、正直言って対して買う気もない状態でやってきた営業マンが勝手に見込み客と断定して、買うまで諦めないで席を立たないんですからお客としては迷惑な話とも言えますね。

ただその営業社員の営業成績は群を抜いて高い売上を毎月コンスタントに叩きだしていまして、ある意味で営業マンのお手本みたいな感じでしたが部下が育たなかったのと、お客からの好き嫌いが大きかったですね。

でですね一人の営業マンとして見た場合では、相手が迷惑だろうとなんだろうと強引に自分の営業を推し進めて、中には買うって言わないと帰ろうとしないから仕方がないので売買契約書に捺印しちゃう人もいたんでしょうけど、個人としては非常に優秀な営業マンだったわけです。

私も何度か営業同行してクロージングの現場を見学したことが有りますけど、お客がねまだ買うのは早いですから今回は見送りますとハッキリ断っているのに、では最後に少しだけ話しを聞いて下さいと切り出しまして、それから延々と一時間以上営業トークを連発していまして、相手はうんざりした表情をしていて、こりゃ会社の顔として考えた場合は良くないなと感じた次第です。

私は営業同行の最後に疑問をぶつけて相手が断っているのになぜ更に一時間以上も無駄な営業を続けるのかを聞いたんですけど返ってきた答えはびっくりしましたね。

「クロージングに入った以上は絶対に契約を取ってくる気持ちで営業をかけるのは当然、けどそれでも買わないお客は今後3年間は他社からも絶対に買わないように徹底的に潰してくるのが仕事だ」との事でした。

さて、このモーレツ営業マンの営業活動が正しい行動なのか逆に問題があるのかは個人の判断になると思いますけど、業界としてねこんな営業マンが多数派を占めるような業界はやっぱり伸びないと思うのですよ。