交渉事に負ける人

相手が有っての交渉事ですけど大雑把に分類しちゃいますと”勝ちか引き分け以外はめったにない人”と”負けちゃうか良くて引き分け以外はあまり経験したことがない人”じゃないかと思うのです。

先に結論みたいな事を書いてしまいますと交渉妥結を勝利とは無関係な事と定義する場合に限っての話なのですけど、意に沿わない妥結ならば決裂も辞さないって基本的な考えが有れば負けることはないのです・・みたいなことを最近書いた記憶がありますけど、この手の事は個人の考え方や資質や企業の場合においては企業風土と関係してくると思うのです。

個人の資質みたいなことでは交渉事ってある意味において、営業マンの価格交渉なんてのは序の口でお互いの権利や主張をぶつけあう場においては、体験してみれば分かりますけどスピーチだとか話術だとかそんなテクニックみたいな事を超越してしまって、体力と気力と粘りと執念だけが勝負の決着をつけるに至るみたいな事もあるんですよ。

そりゃ一歩も引かないって強い意志さえ有れば別に巧みな話術も必要ないわけですし、自分の主張を一貫して貫き通せば良いわけですからね。

さて話は変わりますけど今の子供、まぁ学校教育現場について詳しいわけじゃないんですけど、伝え聞くところによると徹底的に勝負する、口げんかから始まって時には手を出してなんて事を徹底的に排除している風潮が有るみたいですよね。

だからいじめはあっても普通に喧嘩して帰ってきて家に帰って赤ちん塗ってなんて事はすっかり無くなってしまったわけで、何というか争い事イコール良くないことで徹底的に排除したり回避行動をなんて事を子供に徹底して教えているんじゃないでしょうね?

実際に社会に出たらそりゃキレイ事な世界じゃないわけで、聖人君子なんて実際には皆無な状態なんですから、無菌状態の温室栽培で育ったような子供じゃなかなか争い事に巻き込まれた時に適切な対応が難しいのじゃないかと思うのです。

そういえば社会に出て頭角を現すような人の中に子供の頃はやんちゃでとか、はみ出し者でしたなんて人も結構多くてみたいな話をよく聞きますけど、それってやっぱり学校教育で排除しているような領域での経験をちゃんと積んでいるから、学校のような囲いから出てから実力というか自分の主張や考えを押し通していけているって事じゃないでしょうかね?

ただどんどん二世さんが領域拡大中で勢力を伸ばしているのが気になりますけどね。