売上アップの方法と大風呂敷の広げ方

そういえば昔に存在していたカプセル玩具販売の会社、当時はガチャガチャと呼ばれた会社の社長の目標は”宇宙開発”だったと思います、だから会社の名前も”コスモス”って命名したと聞いたことが有りますけど、10円とか20円のカプセル玩具を製造販売していて、やがてロケットの製造またどり着ける可能性があるのか甚だ疑問なので有りますけど、まぁ夢は大きくなんて言いますからね。

でね、宇宙開発までは言わないまでも三年後に業界のトップリーダーになるとか、毎年売上を20%増大させて5年後に一兆円企業になるとか、その手の話は普通にあって結構、社会人になったばかりの若い社員はその手の話をまじめに聞いて一生懸命頑張ってくれちゃったりする事が往々にして有りますから、経営者やリーダーには大風呂敷を広げる能力も時には必要なんじゃないかなと思います。

まぁ事務系の社員の場合はそれでどうこうが少ないのかもしれませんけど、これが営業現場で働く営業マンに対して上手に広げたら売上アップに有効な対策なんて事になると思うのですよ。

これは経験に基づいた実感からなんですけど、かつて在籍していた会社でねある程度の社員数になって業界内での地位もトップレベルになってきたあたりから、どこから出てきたのかまぁ社長なんでしょうけど株式公開(上場)の話が出てきたんですよ。

結果はといいますとその大風呂敷のお陰なのか、経済の状況が良かったのか開発部門の商品開発力の賜物なのか複合要因なんでしょうけど、営業現場で働いていた私が当時感じた事として、我社が上場企業にといった感じで結構モチベーションが上がった記憶があるのです。

ですから上場に必要な売上だとか経常利益から逆算して、もう現場の能力とかは二の次で会社から出てきた前年対比120%みたいな売上目標にも前向きに取り組んで、なんだかんだと言いながら目標達成しちゃうみたいな感じで、結局は目標通りの上場を果たしたわけです。

その後は大きな目標も無くなってしまったわけですけど、あれが大風呂敷であったならば実に効果的な売上アップの方法だったのかもしれません。

ひとつは目標が非常に具体的で達成までに要する期間が4~6年程度と、短すぎて夢が小さすぎるわけでもなく、逆に大きすぎて遠すぎて遠い未来の話で実感がわかないようなものでも無かったのが、実に効果を発揮して風呂敷が何故か売上アップに結びつきました、みたいな要素が有るような気もするのです。