企業に長期計画は不要?

昔の事ですがその会社は長期計画を立ててそれを具体的な3年毎の中期計画にして、最終的に年間計画に反映させて毎月の営業マンの行動レベルにまで落としこんで建前上では三年ごとに見直し、実際には毎年迷走するような事をやっていまして、気がついたら今は身売りをしたらしくどこかのグループに組み込まれてしまっていますね。

別に企業にとって長期計画や展望が有ってマイナスだから絶対にやめたほうが良いと言うつもりはないのですけど、今をときめく一部上場の大企業が辿ってきた道のりなんてのを垣間見る限り、何となくですけど目先の課題に一生懸命取り組んで解決したり乗り越えていくことによって気がついたらこんなに成長していましたなんて風に感じるんですよね。

昔、ホンダの創業者である本田宗一郎さんの伝記みたいなものを読んだ記憶がありますけど、確か最初は自転車にエンジンをくっつけたものを作り出して、やがてスーパーカブ号の誕生に至りまして四輪部門ではなんだか国の方針とやらでその時参入しないとあとから参入が難しいといった時期だったから慌てて四輪部門に乗り出して今に至るなんて感じで、決して長期計画に基づいて成長したわけじゃないと思うのです。

よく泥縄式ってやつが否定的に言われまして、つまり泥棒が来てから縄を綯うんじゃ遅いから転ばぬ先の杖と言いますか事前に準備しておかないといざという時に困ることになるなんて感じですけど、縄ばかり作っていてもしかたがないわけですし、そもそも企業経営とか営業活動ってのは社内でお客が来るのを待っているような代物じゃなくて、こっちから出て行って新規顧客開拓みたいに捕まえに行くのが主体なんですよね。

じゃ出て行って営業マンがお客を捕まえるのに縄を持っていなくちゃダメだろって言われるかもしれませんけど、縄を持って営業活動をしてもそれじゃお客は捕まらないかもしれないんですよ。

ですから営業マンは先ずは素手でお客を捕まえるべく営業に出て行って、やっぱり素手じゃダメだから網と毛鉤を持って行こうとか、カゴが必要だとか色々とお客を捕まえるために必要などうぐが分かってきて、実践で必要な営業ツールで身を固めていく段取りになると思うんですよ。

それが(長期計画)にもとづいて丈夫な縄を準備してから営業活動に出たんでは、縄を作っている間の期間とかコストが無駄になってしまうかもしれませんし、それじゃ役に立たないやっぱり網が必要でしたなんて事になったらソレまでかけた時間とコストがそっくりマイナスになってしまいますからね。

ですから企業成長の原動力ってのは有り合わせの状態でも先ずは行動しちゃう企業が強いと最近になって思うんです、まぁ新入社員向けだとか企業全体の求心力みたいなものに長期計画とか長期展望が有効だったりしますけどね。