売れない物を売る方法
その昔、竹中直人さん主演の無能の人という映画がありましたが、男が何の変哲もない川原の石を売る、しかも河原で売るというストーリーでしたが、今回のコラムでは売れないものを売る方法について考えてみたいと思います。
最初に注意書き
ここで言う売れない物というのを定義しておこうと思いますが、これは川原の石のように価値の全く無いものを売るという意味ではなくて、良いものだけど売れない物という意味ですからね。
と最初に書いておいたのは実は継続的な販売はさておいて、物が売れるとか売れないというのは、中身の良し悪しは無関係だからです。
そりゃ消費者だってお金を払う前には色々吟味したり特に今はインターネットが発達していますから調べて買うことが昔と比べて簡単に出来る時代ですけど、それでもですね、粗悪な商品を買ってしまって後になって騙されたって気がつく人もまだまだ多いのですよ。
それは商品の善し悪しというのは買ってみて使ってみないとわからないからなのです。
ですから先程の川原の石でも、高級そうな化粧箱に入れてこれは奈良時代から伝わる不思議な力を秘めた奇跡の石ですと釣書をつければ100万円でも買う人が出てきたりするわけです。
訳の分からないものほど売りやすかったりする
訳の分からない物、誰も知らない物というのは一見して売りにくいと思ってしまうじゃないですか?
知名度もない、つまり誰も知らないから誰も買ってくれない、ということは売れないという三段論法が出現してしまったりますが、その考え方は実は逆に考える事もできたりするのです。
但しまっとうな商売以外は長続きしませんから、誇大広告は慎まなくてはいけませんけど、誰も知らないから売れないという考え方そのものは払拭しなくてはいけないのです。