その人はお客じゃない(営業マンの心得)
ネットでは万引き犯に対して名乗りでて商品を返却しなければ顔写真を公開するといったお店側の対応に賛否両論出ているようですけど、お店側は被害者であり当然の自衛のための行動でしかないわけですが何故か店を非難する意見も少数ながらあるようですね。
これは多分お客の選別ができていないと言えばよいのか、店にやってきた人イコールお客としか思っていないからじゃないでしょうかね?
つまり店舗を構えて営業をしていますとそこには色々な人がやってくるのでありまして、純粋に商品を買いに来るお客に出入りの業者さんの他に今回のように万引きしにくるとか他のお客に迷惑をかけて商売の邪魔をしにくる商売敵の三種類に分けることが出来るって事ですよね。
まぁ万引きみたいな行動が伴えば誰の目からはっきりお客じゃないって判断できるんでしょうけど、例えば陳列してある商品を手荒にいじくり回して別の場所に戻すとか手垢だらけにしてしまうなんてのは例え何か他の商品を購入したとしても場合によりお客じゃないと判断できるんですけど、ではそれに行動が伴うかというとこれがなかなか難しいわけですよ。
そういえば昔は客としてのマナーを守らない相手に対しては注意するとか子供でしたら厳しく叱るなんてのは普通に見られる行動でしたけど、最近じゃ子供を叱る店員なんてのは非常に珍しい存在になってしまったんでは無いでしょうか?
さて私の場合はもっぱら外回りの営業にずっと従事していたわけですけど、経験がまだ浅いとかプロ意識が育っていない営業マンってのはお客じゃない相手にばかり時間をかけてしまって本来すべき営業活動が疎かになってしまうって例が結構多いと思うんですよ。
かつて私の部下で実際にいたんですけど彼は良く言えばシステムを納入したあとのフォローが非常に丁寧なんですけど、実際にはもう必要以上に販売してからサポートに費やす時間が長くて、お客に言われるままに何度と無く同じ企業を訪問してはサポート精を出していまして、それでもまともに売上が上がるんでしたら良いのですけど、その状態でまともに営業活動が出来るわけもなく結局は短期間で会社を去ってしまったんですけど、外回りをして営業活動に従事する場合においても一定のレベルを考えてお客なのかそうじゃないのかを判断しなくちゃいけない場合が出てくるものなんですよ。
こっちは相手をお客だと思っていないのに勝手に自分はお客だと大それた勘違いをしているような人に対してははっきり行動で区別いたしませんと本来相手をしなくちゃいけないお客への対応が疎かになってしまいますので注意しなくちゃいけないんですね。