三方一両得が営業の基本
頻繁に営業品目を変更するわけにはいきませんし、営業するにあたっては知識だとか経験の蓄積でレベルアップしたいわけですから誰かだけが得をするとか損をするような商売は長続きしませんね。
例えば小売店が大きな力を持って仕入先に対する値下げ圧力を発揮して、原価割れするような仕入れ価格を実現して大きく売上を伸ばすことに成功したとしましょう。
この場合ですと安く買えるようになった消費者と売上を伸ばした小売店は得するるわけですけど、商品を供給する業者は利益を取れなくなるわけですからマイナスな状態になりますよね?
商品を供給している業者としては程度にもよりますが場合によっては事業の存続に関わってくるわけで、倒産にまで至ってしまえば、供給されるべき商品が入ってこなくなるわけですから商売そのものが消滅してしまいますよね。
当たり前の考え方が浸透しない
商品の供給元が潤って取り扱う販売店も利潤を確保出来て消費者も安定して品質の良い商品を手に入れることが出来るようになっていれば、その商売は長く継続していく事が可能になりますが、現実はその方向に向かっていません。
その理由を批判を覚悟で書きますと行き過ぎた市場原理主義の導入からくる規制緩和に有ることは明白だと思います。
つまり考え方が競争のみになってしまって共栄という考え方が欠落してしまったのではないでしょうか?