底辺の仕事について(一億総中流社会のあとに)
昭和の高度成長期には一億総中流社会と日本は言われていて、特別な能力もなくても真面目に一生懸命働いていれば中流家庭になれましたし、女性の場合は結婚したら専業主婦が一般的な時代がありましたよね。
それが何処で道を誤ったのか二極化と言いますか、底辺仕事で働いているという思いを持っている人が非常に増えてしまったのは残念な事だと思います。
年収で底辺仕事を定義すると250万円未満
例えば職業が弁護士であったり歯医者ですとか一般的には底辺と無縁の上流と考えられる職業に従事していても、実際にはワーキングプアと呼ばれている労働者が存在しているのでありまして、よく言われる単純労働従事の方ですとか、派遣労働者の方や日雇い土木労働者よりも元手をかけている分だけ厳しいと思います。
他にも大学の非常勤講師や助手なども普通の感覚では底辺職とは程遠いのですけど、年収面で考えますとコンビニエンスストアのアルバイトよりも低い年収で暮らしている人も存在するのが事実です。
本当の底辺仕事の意味
入ったばかりの営業社員は先輩の雑用をこなしながら、慣れない営業活動で苦労しても成績が上がらないので年収は200万程度な人は少なくないと思います。
この状態を底辺仕事と考える事も出来るのですが私は違うと思います。
その状態は底辺で働いているのではなくて、成長のためにしゅぎょうしている状態でそこで成長する事によって、近い将来高い報酬を手にすることが出来るようになる可能性があるのですから、成長過程のスタート段階に有るのではないでしょうか?
つまり幾ら能力をアップさせても努力しても年収250万円を超えない労働環境で社会的地位も低いままであれば、やはりそれは底辺の仕事に従事しているという事になるかと思います。
同じ仕事内容でも底辺の場合と違う場合がある
わかり易い例で飲食店での仕事がありますが、一般的には給料も高くないですし一日中立ち仕事ですし、パートやアルバイトで十分な場合もありますから底辺の仕事だと思われがちですが本当にそうでしょうか?
飲食業の世界には暖簾分けという制度がありますし、それが無い場合であっても自分のお店を持って経営者として成功している方の多くが、かつてはどこかのお店で安い給料で働きながら資金を貯めて独立して方が少なくないですよね?
そうやって視点を変えてみますと将来性が有る仕事に変わる場合も少なくないのでありまして、とくに営業の仕事を始めたばかりの若い方は、底辺で働いていると思ってしまっているかも知れませんが、たぶんそれは違うと思いますのでめげないで頑張りましょうね。
朗読版