見えざる手の存在

気がつけば営業の仕事歴30年を超えているのでありますが、経験的にはっきり言えるのは見えざる手は存在するということです。

どんなに厳しい状況であっても一生懸命仕事に取り組んでいると何故か救いの手が現れるとか、棚ぼた式の売上が出てくるといった感じで、逆に営業成績が絶好調でも慢心したり心の何処かに緩みが生じると、普通なら確実に契約が取れるような商談でもライバル他社に奪われるという結果になったりします。

こういった経験を繰り返しているうちに私は見えざる手と言いますか、営業の神様みたいな存在が目に見えないけれど絶対に存在すると信じています。

ただ一般的に言われている商売の神様を信じていて七福神の置物を購入しましょうみたいな話ではなくて、見えざる手を動かす何かは自分の意識しない潜在意識の中に潜んでいると思うのです。

少し具体的に書きますと今日は朝から一生懸命になって新規顧客開拓の飛び込み営業を行ったけど成果が出ないまま日も暮れて18時になってしまって、疲れたし空腹だし怠け心が今日はもう御仕舞いにして明日頑張ればいいじゃないって囁いたとしましょうか?

実はこの声は怠け心が出しているのではなくて本当は見えざる手さんが貴方を試すために囁いているのでありまして、この声を振り切ってあと10社回って見ようって行動した時に見えざる手が動いてお助けアイテムが出現するスイッチを押してくれるような気がするのです。

たぶんこのお話を信じる人は稀だと思いますが、長年営業現場で働いてきた人の10%くらいの人は経験値から信じられるのではないかと思うのです。

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