コストカットと下請けいじめ

確か数年前にトヨタだったと思いましたが部品の納入価格を三割カットするなんて発言が有りまして下請けいじめに繋がるなんて声が出たことを記憶していますが、コストカットで一番手っ取り早いのは部品や商品を納入している業者に対して値引き交渉を行うって手法で、下請法では有利な立場を利用しての価格誘導は禁止していたと思いますけど、これが実際の運用となると中々難しいのでは無いでしょうか?

まずその仕入れ担当者の仕事として出来るだけ安く部品を購入する事が求められているので有りますから、下請け企業や納入業者に対して値引き要求をするのが当たり前の事でして、それを下請法で制限するのは中々難しいと思います。

それと物流の問題さえクリア出来ればどこの会社から購入しようとそれは会社の自由裁量の話ですから、例えば下請け企業に通告した値引き要求が受け入れられなかった場合には条件に合致する他の会社から購入するように切り替えるのも、営利目的の企業の行動としては当たり前と言えますよね?

そんなわけで親会社ですとか部品や商品を納入している会社の社長が交代してコストカットに本気で取り組む宣言なんてした日には、たぶん納入している出いりの業者や下請け企業の社長は戦々恐々として成り行きを見守ることになるのでは無いでしょうかね?

ですからもしかしたら自分の会社でコストカットに躍起になって外部への圧力をかければ、自分たちはカット出来た分だけ利益率が向上して嬉しい事でしょうけど、その影で仕事を失いたくないばかりに不当な値引き要求に涙している経営者がいると想像致しますと、何だかコストカットって言葉の響きは微妙に感じてしまいます。

私なりに推測しますと戦後日本は一貫して右肩上がりで経済が成長してきた経験しか無くて、物価も経済の成長に合わせて上昇しかしてきませんでしたから利益率を確保する方法としてごく普通に販売価格へ転嫁するのが当然でしたから下請けや納入業者へのコストカット圧力も今のように厳しくなかったのだと思います。

で今のほぼ右肩下がりの経済状況で利益を確保する方法を誰も知らないからあちこちで歪が出るのでしょうね?

まぁ右肩上がりで成長しているときは弱肉強食な行動原理でも何とか全体が回ってたのでしょうけど、時計の針が逆回転を始めてしまいましたら同じような考えで皆が行動を取ると、より弱いところにしわ寄せがいくって結果になってしまうのですよね?