コンビニと後継者の問題
日本にコンビニエンスストアの草分け、セブンイレブンが誕生して30年が過ぎましたが、当時30歳前後で独立してフランチャイズオーナーになった人も、定年退職やリタイアを迎える年齢に差し掛かっていますが、今回はコンビニ経営と後継者の問題について思うところを書いてみようと思います。
そうですね、まず跡継ぎと言いますか自分の子供が店を継いでくれるのが一番スムーズに後継者の問題に片がつくのでありますが、昔と違いまして子供の別人格は保証されているのでありまして、すんなりと後継者が確保できる場合は少ないのでありまして、どうも経営者の引退=店舗の閉鎖やオーナーの交代って形になってしまう可能性が高いような気が致します。
私が思うに、見た目は華やかなコンビニエンスストアですが、家業の域を出ていないと申しますか、日本に昔から有るよろずや商店にセブンイレブンとか、ローソンとかディリーストアーとかサンクスとかサークルKとかスパーなんかの看板を付けただけとも言えるのでありまして、酒屋さんの後継者不足の問題と変わらない訳ですよね。
コンビニエンス経営者の大部分は長時間労働で、しかも収入が一家で働いても一般のサラリーマン並みの給料であったり、それ以下の場合も少なく無いのが現状のようですから、後継者のなり手はないは、オーナ自身が引退後の蓄えがないなど、高齢化を迎えたコンビニエンスストアのオーナも中々大変なのでは無いでしょうか?
この後継者の問題については、フランチャイズ本部が今まで考えてこなかったのが一番の問題のように感じるのでありまして、確かに加盟店は独立した事業者であって、個々のオーナー、経営者が存在しますから考える必要が無いと思っているのかもしれませんが、フランチャイズ本部と加盟店の共存共栄を標榜するのであれば、人間誰でも年を取るのですから、フランチャイズ本部は解決策を考える必要が有るでしょうね?
追伸
コンビニ経営が事業じゃなくて家業でも良いと思うのですよ、ちゃんと人並みの労働時間で見合った収入が確保できて、長く続けていけるのでしたら、親の後を継ぐ人も出てくると思いますしね。
このコンビニエンスストアの後継者不足が顕著になって、フランチャイズ本部が後継者の確保に苦労している現状を考えますと、今までオーナーの労働力や滅私奉公に頼っていたような、店舗運営のつけが回ってきたのでは無いでしょうかね?