コンビニの倒産について考える

かれこれ日本にコンビニエンスストアが営業展開を始めてから30年は経過したと思いますが、ここ10年ほど前からコンビニの閉店や撤退や倒産が目に付くようになりまして、街道を車で走っていても明らかに元々はコンビニエンスストアが営業していたとおぼしき店舗で別の店が営業しているのを良く見るようになってきましたね?

ただこれはどんな業界であっても創成期が有って発展期が有ったりなかったりとか淘汰の時代が有ったり衰退の時代に入ってしまう事も有るわけですから、別にコンビニだけが特別な存在じゃあ無いって事がはっきりしただけの話なのでしょうね?

※コンビニエンスストアの攻勢に押されて廃業に追い込まれた小売店や酒店などは日本中に実に沢山有るのですから、まぁ一時的かどうかは分かりませんが増えすぎた店舗の選択の時代に入ったとも言えるのでしょうね?

まぁ私が思うには最近のコンビニエンスストアは住民票の受け取りから、地域の防犯から深夜労働者のオアシスから実に様々な役割を担うようになってきておりまして、ある意味社会の基盤産業のような側面を持ってきていますので、無くなることは当分はないでしょうし安定成長もしくは人口減によりまして緩やかな下降線を描くって感じなんでしょうかね?

ある意味新陳代謝が進まない業界は沈滞すると言われていますから不採算店が撤退したり廃業や倒産が出てきて、また新規店がオープンするって状態は正常な範囲の新陳代謝とも言えるのかもしれませんが、倒産する経営者やフランチャイズオーナーにとっては悠長なことを言っては居られないと思います。

思うに今のコンビニのフランチャイズ本部はオーナー集めに苦労するようになってきたと聞いていますが、例えば出店する店舗の収益予測を厳密に行うとか、フランチャイズオーナー向けの共済制度を充実させるとか、退職金共済のような物を手当していきませんと、安心してフランチャイズオーナーに加盟出来ないと思います。

もちろんフランチャイズ本部と加盟店の関係は別会社で経営も別物なのでは有りますが、店舗運営から商品陳列まで基本的に本部主導で行われるかなり本部の管理が徹底している展開なのですから、更に一歩進んで共存共栄策を強化する時期に来ているような気がいたします。

せっかくここまで日本中の津々浦々まで店舗が出来て日常生活にすっかり溶け込んだコンビニエンスストアなんですから、あまりに閉鎖店舗が目に付くのも何だか日本の経済が本当に沈滞しているのを目の当たりにしてしまう気が致しまして、少々悲しいのですね。