格差社会の先に

20年ほど前までは日本は豊かな国で一億総中流社会などと言われておりましたが、今では格差社会になり二極化が進み、貧富の差が大きくなり億万長者を排出する反面、自己破産者や多重債務者が日々増加している、格差社会そのものの構造に突入しているので有ります。

この現象自体は、富の再配分の機能がちゃんと働いていない資本主義経済の例では無いのでしょうか?

昭和初期から始まる高度成長の時代では労働力そのものが不足していましたし、なにせみんなが貧しい状態で、そこからの経済成長ですから貧富の差が顕著には見えなかったと思いますが、資本主義経済が成熟してきた頃から格差社会が顕著になってきたのだと思います。

これは、資本主義、貨幣経済の原則でお金のある所にお金は集まり、お金の無いところからは益々、お金が出て行くって事ですよね。

簡単に書いてしまいますと、多額の資産を持っている場合では、お金がお金を生む仕組みになっているので有りまして、銀行に預けるなり、国債に形を変えれば黙っていても利息収入が入ってくるので有りまして、逆に銀行に預けられたお金は、住宅ローンや事業資金の貸し付けに回されまして、借入をした人は当然、利息を付けて返済する訳ですから、お金の無い人のほうが、何をやるにしても余分に出費があるって事になりますね?

ちょっと話はそれますがカシノでも同じことでありまして資金力のある人は、最終的に勝つまで続ける事が出来れば、負けないのですが、資金力の乏しい人が参加した場合では、資金が尽きた状態で退場になってしまう訳ですから、勝てる確率は非常に低くなってしまうので有りますね。

私が思うにいまのまま日本が進んで行けば格差はもっと広がり、多重債務者や自己破産者は年間10万人規模にまで増加してしまうでしょうね?

これを阻止する方法としては以下のような方法でしょうか?

■富の再配分機能を模索する

基本的には不労所得、資産、金利収入に対する課税の強化って事になるのでしょうが、消費税アップなどはよく話題に出てくるのですが、私が思うには労働を伴わない収入に対しては、課税を強化すべきでは無いでしょうか?

実際に底辺層って言いますかフリーターやパートの方などは、不労所得で優雅に暮らしている人の何倍も働いているのですが、収入に関しては全くその逆になっていますからね?

■大恐慌

資本主義経済のリセットですね。
これが出てきますと、紙幣価値は限りなくゼロのなり、資産もパーになってしまって、借金も同じくチャラって事になってしまうのでありまして、リセット後に新たに資本主義経済の再スタートになるわけです。

このまま社会の二極化が進んで多重債務者や、自己破産者が増えてきますと、資本主義経済のリセットを望む人も増えてくるのでは無いでしょうか?