黒字倒産の増加

2009年はどうやら過去最高、未曾有の倒産件数を記録しそうな勢いで1月2月と高水準で倒産する企業の数が推移しているようですが、赤字が嵩んでしまって経営続行が不可能になってしまった通常考える倒産以外に、帳簿上は黒字だけど手持ち資金が尽きてしまって行き詰まっての倒産、つまり黒字倒産も結構な数になってしまうようですね。

黒字倒産って聞くと何故?って思う人が少なく無いのではと思いますが、何と言いますか赤字であっても資金が手元にあって入るお金と出ていくお金がちゃんと問題なく流れている状態、つまり資金繰りが回って居る状態であれば倒産しないで会社は存続していきますが、帳簿上は黒字になっていても銀行の残高が底をついてしまいますと倒産してしまうのですよね。

※黒字倒産と税金倒産の関係
個人的に一番多い黒字倒産の原因としては一番目は帳簿上は売り上げが計上できていて、黒字だけど販売先から販売代金を回収できないで倒産になってしまうって場合だと思いますが、次に多いと思うのが急激な不況に突入する前に行った設備投資で黒字倒産に至る場合が多いのでは無いでしょうか?

つまりその設備投資を行って1億円をかけて高価な工作機械を購入致しましても全額を購入した年に経費として計上できない仕組みが御座いまして、法律(税法)によって経費として計上できる償却年数が決まっていまして 5年とかかけて経費として計上していくので、お金はドカンと出ていって経費としては五分の一とかしか組み入れられなくて、税金はしっかり徴収されて支払い義務が発生するって感じで、黒字倒産になってしまうのでは無いでしょうかね?

景気がよい又は普通の状態でしたら銀行などのメインバンクが税金の工面で資金を貸し出したと思いますが、不景気な時は貸し渋りや貸し剥がしが始まりますからね。

まあ、不況による急激な売り上げ低下がなければ計画通りに黒字を出して会社も存続できるって思っていて設備投資した経営者の方も少なく無いと思いますし、特に製造業に属する企業は設備投資を止めてしまいますと、その時点で競争力を失って企業間の競争から脱落してしまうのが常ですから難しいところです。

批判を承知で書きますと赤字による倒産は資本主義経済のある意味自然な姿ですが、黒字倒産は回収不能によって優良な企業が市場から消えてしまったり、税金倒産を恐れてしまって必要な設備投資が停滞してしまって社会の活力が失われてしまうなど、赤字倒産よりも黒字倒産のほうが問題が大きいでしょうね。