自動車の適正価格
インドの大手自動車メーカータタ・モーターズが発売しましたタタ・ナノなる4人乗りの乗用車が販売価格10万ルピーって言ってもよく分かりませんが、日本円にして30万円弱で販売された事が大きな話題になりまして、報道によると初回の予約販売は瞬く間に完売してしまったそうですが、今回のコラムでは自動車の適正価格について考えて見たいと思います。
さてここで問題なのですが仮に日本国内でタタ・ナノが販売されたとして、諸経費は脇に置いておきまして車を購入するのに30万円の予算があったら、新車でタタ・ナノを購入するか、トヨタ辺りの小型車(スターレットとかパッソ辺り)を購入するかって選択になりますと、私の予測では日本国内では日本製の中古車の購入に踏み切る方が圧倒的大多数なのでは無いでしょうかね?
つまりその日本製の乗用車がちゃんと10年とか10万キロとか最低限のメンテナンスをすればちゃんと使用に耐えうる品質が保てて、中古車価格が適正に保たれている限り、別にインドのタタモーターズが日本に上陸して、20万円でタタ・ナノの販売を開始しようと値段なりの装備ですから同一価格帯の中古車に太刀打ちできないのでは無いでしょうかね?
つまり自動車の適正価格ってのは、耐久性も含めて考える必要が有りまして、幾ら安くても10年間の使用に耐えうる性能を備えておりませんと、文字通り安物買いの銭失い状態になると思いますし、かえって顧客の信用を獲得できないで市場から消えていってしまう運命でしょうね。
で念のため、インドのタタ・ナノについて書き添えて起きますと発売して間もない状態でですので、品質がどの程度で耐久性があるかないかってのはまだ不明なのでありますが、もしかしたらとても簡略化して作っている大きなメリットを発揮して、部品点数が少ないから故障しにくいとか、故障してもやっぱり部品点数が少なくて構造が簡単だから修理が楽だって事で、世界中を席巻する可能性も秘めているので有りまして、日本の自動車メーカーが品質を落として目先の利益に走ったり、中古車市場を崩してしまうような販売手法に走ってしまいますと、タタ・ナノが躍進する可能性も大きいのでありますね。
追伸
日本場合はもしかしたら自動車社会を目指して更に道路を税金を湯水のようにつぎ込んで作ることよろりも、モーダルシフトを推進するとか、車が無くても快適に生活できる社会を目指すべき時期に来ているのかも知れませんけどね?