ビック3救済の行方

日本で御三家と言えば郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎と言われて居ましたが、アメリカにおける自動車メーカーのビック3はGM(セネラルモーターズ)、クライスラー、フォードなのですが、どうもこの三大巨人の経営状態が芳しくないようで、車が売れない、固定費(人件費)は高い、新しい技術の開発が出来ないって事で、金に困ってアメリカ議会(政府)に対して雇用を人質に融資を引き出そうと目論みましたが、目論見は見事に外れてしまいまして、アメリカ議会は救済法案にNo!を突きつけてしまったようですね。

そうなりますと気になるのは今後の行方なのでありまして、報道によりますとゼネラルモーターズに至っては、今月(2008年12月)に融資を受けられないと破綻するそうですから、一体今まで何をやっていたのか不思議ですし、これだったら私のほうがもっと早くから銀行にリスケの交渉をしたり、手持ちの試算を売却したりしますので、経営者として上なのではないかと思ってしまいますね。

私の予想ではビッグスリーが両雄又はオンリーワンになる、つまり少なくともビックスリーの中の一社は破綻によって清算解体されて残りの企業に対して手厚い保護が行われて、再生の道を探るって形になるような気が致しますね。

理由としてはいきなり巨大企業3つを同時に救済するのは、いかにアメリカ政府でも荷が重すぎますし、かといって三社とも破綻させてしまうような事をアメリカ国民は許さないでしょうから、一つか二つ救済するって形になるのでは無いでしょうかね?

ただ、これだけ苦境が報道されて世界中に経営状態が良くない事を世界中に知られてしまった状態で、果たしてアメリカ車を購入する人が居るかどうかって所が人ごとながら心配になってしまうので有りまして、今回のビックスリーの救済を巡る動きによって販売不振に拍車がかかってしまうかも知れないですよね。

ただまあ、自動車産業は裾野が広い産業だと言われて居ますが座作にその通りで、実情は調べていませんが酷い時にはフレーム(車体)しかメーカーでは作っていなくて、それ以外は全て下請け企業が製造してメーカーに納めて、メーカーはそれを組み立てるだけ何てことは珍しく無いですから、自動車メーカーを頂点とする産業が一気に崩壊してしまいまして、想像すら出来ない未曾有(みそうゆう)の事態が始まってしまいまして、これが終わりの始まりになるかも知れないですよね。

かつてない歴史の変換期に立ち会える幸運に巡り会えるのかも知れませんがね?