販売職(営業マン)と体力と使い捨て

何となく新入社員が沢山入ってくるような大企業では、体力の有りそうな奴とか声の大きい人間を営業部隊へ配置しがちで営業マンは体力があって、それ がクリアされて初めて提案力とか交渉力が生きて来るみたいな風潮が有るような気がしますよね。

まぁ確かに営業マンが虚弱体質で頻繁にお休みを取っているようですと、仕事もままならないとは思いますけど、体力が有るってのは日常業 務に支障がない程度であれば問題ないと思いますし、売れる営業マン=体力がある営業社員って事じゃ無いと思いますし、体力と行動力が全てって感じで売上げ 確保ばかりしていますと、年齢を重ねてきて体力的に無理が利かなくなって来ますと、売上げ確保が難しくなって来ますので気をつけましょうねって事です。

何と言いますか古き良き日本の家族経営的な会社経営が、経営手法の王道だった頃には営業マンとして入社しまして体力にものを言わせて根 性で営業成績を伸ばせば、あとの事を考えなくても年齢が上がれば自然と、管理職と言いますかデスクワークとか部下を育成指導するマネジメントの部分とか、 そーゆー体力よりもむしろ頭を使う部分を要求されるように、なっていったと思いますが最近では管理職は出来るだけ減らしてフラットな組織を目指すとか、営 業マンとして実績がある社員は専門職とかスペシャリストとか耳障りのより名称をくっつけて、いつまでも現場で売上げを追いかけてねって所が増えて来ていま すので、中々昔のように上手く事が運ばないのです。

つまりその今の営業マンが定年退職まで会社に在職するとしましたら、半分くらいの人は定年退職近くまで現場の第一線で販売に従事する事 になると思いますので、人脈とかテクニックとか体力と根性に依存しない販売力を身につけませんと、年齢が上がってから相当苦労するのでありまして、そー ゆー事を考えますと新入社員を体力の有りそうか、そうでないかで配属先を決めるのはどうかなって思ってしまいますね。

最初から余り体力に自信がない人が、人並みに売上げ確保しようと致しまして、色々考えて工夫してトップ営業マンになれると、それは年齢 を重ねても有効ですからね?

追伸
しっかし売れない営業マンは使い捨てにされるってよく言われますけど、確かに経営者にとって営業成績の上がらない営業マンは、経費がかかるだけで無用 の存在なのですが、年を取ってから使い捨てにされますと、ちょっと本人にとってダメージが大きすぎるのでは無いでしょうかね?

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