頑張れバター
休日たまに食料品の買い物に付き合うのだが、バターそうあのパンに塗って食べるあのバターなんだけど元気が無いと思いません? マーガリンにすっかり押されてしまって。
私より上の年代の方は知ってると思うけど、確か60年代にバターと代用品としてマーガリンが発明されて当時まだマーガリンって呼び名よりも人造バターって一般的に呼ばれていたと思う。
当時はマーガリンはバターの代用品であってマーガリンよりもバターのほうが数段偉かった筈である。
それが今ではすっかりマーガリンが幅を利かせてパンに塗る主役の座を追われてしまった、丁度若手に主役を追われて今では脇役に甘んじてる俳優か女優のような感じである。
個人的趣味の問題であるが、バターの独特のコクの方が今風のあっさりマーガリンよりも数段美味いと思うのだが、難点として冷たいとバターの場合固いのでパンに塗りにくいって事ですかね。
バターに関しては本で読んだ一番シンプルなバターって事で一度自分で挑戦して食べてみたいバターの作り方があるのだけど、ここでちょっと紹介しようと思う。
昔本で読んだ記憶に頼って書いているんで間違っているかもしれないんだけど、絞ったばかりの牛の乳を一升瓶に入れてそのまま静かに揺らしているんだって、ただただ揺らしていると あるとき忽然とバターの塊が現れるそうなんである。
実にシンプル、機会があれば一度北海道だか岩手だかに行って体験してみたいもんですな。
話を戻しますが、バターがマーガリンに主役の座を奪われたのはやっぱりマーガリンとバターの努力の差ではないでしょうか?
人造バターとして生まれたマーガリンがバターに立ち向かい、ついに主役の座をバターから奪い取ったのに比べ、バターのほうは マーガリン? 人造バターじゃないか、俺のほうが偉いんだぞって全然努力をしてこなかった。
今でもマーガリンのテレビコマーシャルは見ますけどバターのコマーシャルはみた事無いですからね。
ここは、バターに奮起して頂いて、巻き返しの戦いをマーガリンに挑んでいただければ、ただ食べるだけの私としては面白くなるのではないかと思っているのです。
追伸
2008年になりましてバイオ燃料の促進とともにバターを取り巻く環境が大きく変化してしまいまして、今まで余る状態だったのが、急にバターが品不足になりまして、本格的にバターを使うお菓子、ケーキ製造関係者はバターの確保が出来なくなってしまったり、バターの価格が高騰してしまったりと、誰も予想しなかった、バター環境になってしまいました。
しかし不思議な所で品不足になったり、値段が上がりだすと今まで見向きもしなかった人が急にバターが食べたくなったり、騒ぎ出したりする不思議な現象が観測されるのですよね?
なにせ急に増産しようったって無理なようですから。